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老人ホーム徹底ガイド
老人ホームや介護施設にはさまざまな種類があり、どの施設が自分に合っているのかわからないという方は多いです。老人ホームや介護施設への入居は、自身の現状を踏まえて検討しなければなりません。そこで、有料老人ホームと特養(特別養護老人ホーム・介護老人福祉施設)の違いや特徴について解説します。ぜひ、入居者様の現在の状態に合った施設を選ぶ検討材料としてお役立てください。
有料老人ホームと特養では、費用とサービスの充実度に違いがあります。
特養は公的な施設であるため費用が安くすむ反面、サービス内容が固定されています。有料老人ホームは費用が高い反面、施設独自のサービスが充実しており、医療やリハビリなど、分野別に特化した施設があるということも特徴です。
有料老人ホームと特養の違いを以下にまとめます。入居の対象となるかどうかや費用・入居までの期間に余裕があるかどうかなどを検討しながら比較してみてください。
有料老人ホーム | 特別養護老人ホーム | |
---|---|---|
事業者 | 民間企業 | 公的団体 |
入居対象者 | 自立~要介護5 | 要介護3~5(原則) |
費用 | 月額15~40万円 | 月額8~15万円 |
入居一時金 |
0~数千万円 (施設により異なる) | なし |
居室タイプ | ほとんど個室 | 個室もあるが相部屋が主流 |
居室面積(1人あたり) | 13㎡以上 |
従来型:10.65㎡以上 ユニット型:13.2㎡以上 |
サービス内容 |
・生活支援と介護サービスに加え、施設独自のサービスが充実している ・クリニック併設の施設もある(医療系に強い) |
・生活支援・介護サービス・レクリエーションを提供している ・医療サービスが限定的 |
入居しやすさ | 待機者が少なく入居しやすい | 重度の方や緊急性の高い方が優先されるため入居しにくい |
有料老人ホームはサービスが充実したシェアハウスやマンション、特養は昔ながらの介護施設と考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。
有料老人ホームはサービスの幅が広く、早ければ申し込みから1カ月程度で入居が可能です。そのため、退院が差し迫り、できるだけ早く入居先を決めたい、という方に向いています。入居一時金や月額費用、サービス内容は必ずチェックし、自身の状態に合ったサービスを受けられる有料老人ホームを選ぶことがポイントです。
また、特養は待機者数の多さが最大のネックです。低所得者や独居の方など、少しでも早く介護の手を差し伸べなければならない方が優先されます。待機する期間は数カ月~数年と幅があり、入居先を選べない場合もあるということを覚えておきましょう。
有料老人ホームは、主に下記の3種類に分かれます。
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
有料老人ホームの種類とサービス | |||
---|---|---|---|
種類 | 介護付有料老人ホーム | 住宅型有料老人ホーム | 健康型有料老人ホーム |
入居条件 | 要介護1~要介護5まで入居可能 | 介護が必要な場合はサービス事業所と契約 |
要介護になったら退去 (自立の方のみ可) |
提供サービス |
・生活支援 ・食事サービス ・身体介護 ・リハビリ、レクレーション |
・生活支援 ・食事サービス |
・食事サービス ・家事サポート |
月額費用 (東京の相場) |
・入居一時金 0~数千万円以上 ・月額 約20~40万円 |
・入居一時金 0~一億円以上 ・月額 約20~40万円 |
・入居一時金 0~数千万円 ・月額 約10~40万円 |
「介護付き有料老人ホーム」は要介護1~5の方を対象としており、手厚い介護サービスと生活支援サービスが特徴です。なかには、自立や要支援と認定された方も入居できる混合型も存在しています。費用が低く入居しやすいため、退院後の行き先を検討している方におすすめです。
また、「住宅型有料老人ホーム」は医療機関と提携しており、日々の健康管理や突然の体調不良に対応できるのが特徴です。介護度に関係なく入居できますが、本格的な介護を利用する場合は外部の介護サービスを利用する必要があります。現時点で介護は必要ないが、万が一に備えて有料老人ホームへの入居を検討している方におすすめです。
そして、「健康型有料老人ホーム」はフィットネス・カラオケなどのイベントや活動が豊富なのが特徴です。要介護1以上の認定を受けると退去になるのがネックですが、第二の人生を楽しみたい方にぴったりです。毎日の掃除や洗濯は全て施設が行ってくれるため、趣味の時間に好きなだけ時間を費やせます。
このほかに、「自立型」と呼ばれる老人ホームもあります。その形態はさまざまで、住宅型有料老人ホームの自立型や介護付き有料老人ホームの自立型など、施設によって形態が異なるため事前にしっかりと調査しておく必要があります。
特養は福祉サービスが充実しているのが大きな特徴です。要介護3以上かつ介護の必要性および緊急性が高い方を対象としており、入浴・排泄・食事などの介護をメインとした福祉サービスを提供しています。
介護の必要性および緊急性が高い場合の例としては、「寝たきりで独居状態で頼れる身内がいない」方が挙げられます。周囲に介護ができる方がいないと、衰弱がすすんで最悪の場合には死に至るリスクも考えられるため、このような人たちが優先されます。
また、特養では有料老人ホームよりも介護スタッフの人員が多く、有料老人ホームに定められている「入居者3名に対して介護スタッフ1名」の基準以上のスタッフが配置されているため、介護体制については安心できます。
有料老人ホームと特養はそれぞれ特徴が異なり、入居した際のメリットも違います。有料老人ホームと特養のどちらかへの入居を検討の際は、それぞれのメリットを考慮して選ぶことがポイントです。
要介護度や体内にいれた管から栄養を補給する「経管栄養」への対応が可能かなど、身体の状態に対して十分なメリットがあるかを確認してから入居先を決めましょう。
有料老人ホームは施設ごとに展開しているサービスがさまざまです。クリニックと併設していれば医療系サービスが充実していますし、整骨院に併設していればリハビリが充実しています。
つまり、有料老人ホームの最大のメリットは、身体の状態にフィットした施設の選びやすさにあります。月額費用や入居一時金は高くなるものの、高級ホテルのようなバーラウンジを設けている有料老人ホームもあり、自分らしい時間を過ごす場所として最適です。
特養は2~4名が共同で使用する多床室では月額9万円程度、個室でも月額13万円程度と費用の安さが最大のメリットです。入居一時金も必要ないため、最低限の負担で済みます。
さらに、特養は所得に応じた負担軽減制度や、月額費用の一部が医療費控除となる点でも費用を軽減することが可能です。所得に応じた負担軽減制度では、所得に応じて3万5千円~6万円安くなり、食費や介護費として請求された自己負担額の半分が医療費控除に適用されます。よって、特養は少額の国民年金や生活保護を受けて生活している方が、費用の心配なく安心して介護を受けられる場所といえます。
有料老人ホームや特養に入居する際、「どの施設が自分に合っているか、ケアマネジャーに相談する」というだけでは十分とはいえません。
有料老人ホームや特養に入居する前に下記で説明する留意点を押さえておくことで、トラブルを防止し、よりスムーズな入居が可能になることも期待できます。
紹介された有料老人ホームのパンフレットでは、豪華な食事や解放感のある居室の写真が掲載されているかもしれません。しかし、高級そうな見た目の有料老人ホームは、入居一時金や月額が高額になる場合があるため注意が必要です。
たとえば、食事は高級食材を使用し、16畳(約30㎡)の広々とした居室が用意されている場合などです。このような施設では、入居一時金が600~9,000万円必要になり、月額は20~60万円にまで上ります。
高額な有料老人ホームには、金額に応じただけの快適さがあるのは確かですが、最期を迎えるまで支払い続けられるかどうかを十分に検討してから選ぶ必要があります。
特養の入居条件は以下の通りです。
・65歳以上かつ要介護3以上であること ・40~64歳かつ要介護3以上で特定疾病と認められること ・要介護1~2で特例として認められること |
他にも、看護師がいる時間帯が24時間ではないために、痰の吸引が24時間を通して必要だったり、静脈を使用して栄養を滴下していたりと、医療的ケアが必要な場合は断られるケースもあります。
なお、要介護1~2でも特例として入居可能な場合もあります。それは、重度の認知症や知的障害、精神障害、虐待を受けている場合です。しかし、集団生活に向かないと判断される感染症を持っていると入居が困難になる場合もあるため、入居申し込みの前に該当しているかどうかの入念なチェックが必要です。
ロイヤル介護は、東京・神奈川・埼玉に拠点を持つ、老人ホーム探しに特化したサービスを提供しています。
ここでは、そんなロイヤル介護の特徴と魅力を紹介しますので、老人ホーム選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
昨今では介護ニーズの高まりを受け、さまざまな介護サービスが展開されています。そのため、今回お伝えした有料老人ホームや特養以外にも豊富な選択肢が存在していることは事実です。
しかし、実際に豊富なサービスのなかから費用や要介護度に合わせて介護プランを考えることは簡単ではありません。そこで、ロイヤル介護では介護の専門家によって、数多くの介護サービスのなかから一人ひとりに最適な介護プランを提案するサービスを展開しています。
ロイヤル介護は地域の枠を超え、全国の老人ホームの仲介を行っています。個々の条件に合った施設を探して比較検討できるため、「地域のケアマネジャーに相談しても入居先が見つからない」というお悩みを持つ方でも安心してご相談いただけます。
さらに、施設見学も行なっており、無料送迎をご利用いただけます。無料でオンライン相談も随時受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
有料老人ホームと特養の違いについて注意しておくポイントは以下の2つです。
・有料老人ホームと特養の違いを押さえて条件にあった入居先を探す ・有料老人ホームと特養に入居する際の留意点を押さえてトラブルを回避 |
老人ホームは終の棲家ともなり得る大切な場所です。最期を迎えるその瞬間まで、満足のいく暮らしを送るためにも、老人ホームは慎重に選びましょう。
老人ホーム探しでお困りの際はぜひロイヤル介護にご相談ください。
老人ホーム徹底ガイドメニュー
①入居者の状態を正確に把握する 開閉
②基礎知識を知る 開閉
③選ぶポイントを知る 開閉
①老人ホームを決める開閉
②契約手続きをする開閉
③引っ越しをする開閉
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