有料老人ホームとは？介護付・住宅型・健康型のサービスの特徴について

有料老人ホームといっても介護付きや住宅型、健康型などさまざまなサービスを展開している施設があります。最適な施設を選ぶためには、施設ごとのサービス内容や情報を集め、実際に施設の様子を見学してみたり、入居者と交流してみたりして、雰囲気を知ることも大切です。

そこで、有料老人ホームの概要や種類、設備や暮らしについて詳しく解説します。

有料老人ホームとは？

有料老人ホームとは、高齢者向け住宅の1種です。介護や食事、家事援助、健康管理などのサービスを提供しています。有料老人ホームには、「介護付有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つの種類があります。

介護付有料老人ホームは、24時間体制で介護を受けることができ、基本的に最期まで住み続けることができます。「介護付」とパンフレットやチラシで表記されている施設は、「特定施設入居者生活介護」の指定を受けています。

「住宅型」や「健康型」との大きな違いは入居者が定額で介護サービスを受けることができます。

住宅型有料老人ホームは介護保険で福祉用具がレンタルできます。食事や掃除、見守りなど生活支援サービスを受けることができます。介護サービスは、今まで利用していた施設のサービスを利用できます。健康型有料老人ホームは介護の必要がなく、生活を自立できる人に適しています。もし介護が必要になった場合は、退去となります。

■有料老人ホームの種類とサービス

種類	介護付有料老人ホーム	住宅型有料老人ホーム	健康型有料老人ホーム
入居条件	要介護1～要介護5まで入居可能	介護が必要な場合はサービス事業所と契約	要介護になったら退去 （自立の方のみ可）
提供サービス	・生活支援 ・食事サービス ・身体介護 ・リハビリ、レクレーション	・生活支援 ・食事サービス	・食事サービス ・家事サポート
月額費用 （東京の相場）	・入居一時金 0～数千万円以上 ・月額 約20～40万円	・入居一時金 0～一億円以上 ・月額 約20～40万円	・入居一時金 0～数千万円 ・月額 約10～40万円

このほかに「自立型」と呼ばれる老人ホームもあります。その形態はさまざまで住宅型有料老人ホームの自立型、介護付き有料老人ホームの自立型など、施設によって異なります。以下でそれぞれの施設の特徴を解説します。

介護付有料老人ホームについて

介護付有料老人ホームとは、入居者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などを提供する「特定施設」です。通称「介護付ホーム」とも呼ばれ、設備や介護・看護に携わるスタッフの最低基準が決められています。

住宅型有料老人ホームについて

住宅型有料老人ホームは、食事サービスや生活サービスの付いたホームで、内部に配置する介護や看護スタッフの人数に決まりはなくホームによってさまざまです。高齢者が動きやすいように、床はバリアフリーになっており、介護保険で福祉用具をレンタルすることができます。

食事や掃除、見守り等の生活支援サービスが受けられます。介護サービスは外部のサービスを使用します。レクリエーション、各種イベントなど充実した生活を送ることができます。

健康型有料老人ホームについて

健康型有料老人ホームでは、施設スタッフが家事を支援します。シニアライフを楽しむ施設が充実しているのが特徴です。例えばスポーツジムやシアター、図書館が併設されています。基本的には自立できる人や要支援状態の高齢者を受け入れます。介護認定を受けると退去となるため注意が必要です。

介護付有料老人ホームに必要な設備

介護付有料老人ホームは、食事や入浴など日常での支援や、リハビリなど機能訓練を提供する「特定施設」で、入居者が可能な範囲で自立した日常生活を送れるようにサービスを提供しています。そのため、介護・看護に携わるスタッフの最低基準や設備面が定められています。居室は原則個室ですが、夫婦の場合は2人での利用も可能です。

居室内にはトイレや洗面台、収納スペースが備え付けられています。共用スペースには食堂や談話コーナー、浴室があるのが一般的です。入居時自立型のホームでは、これからの生活を楽しめるように、シアタールームや麻雀室、大浴場など多彩な共用施設を備えているところもあります。

スタッフ
管理者	原則専従1名（支障がない場合は、施設内、同一敷地内の施設の他職務に従事可）
介護職員・看護職員	要介護、要支援2以上の利用者3人に対し、介護職員または看護職員を1人以上配置
機能訓練指導員（理学療法士・作業療法士）	1人以上（兼務可）
生活相談員（ソーシャルワーカー）	利用者100人に対し生活相談員1人以上。ただし、生活相談員のうち1人以上は常勤者であること
計画作成担当者（ケアマネジャー）	利用者100人に対し計画作成担当者1人以上（兼務可）

※設備は原則個室

有料老人ホームでの暮らしについて

介護付有料老人ホームは、24時間体制で介護サービスを受けられ、介護にかかる費用は介護度別の定額制払いとなります。また、医療ケアに対応できるホームが多く、認知症や重度の方、看取りまで対応可能です。

ここでは、介護付有料老人ホームを例に暮らしを紹介します。

1日のタイムスケジュール

ホームでの大まかな1日の流れを紹介します。ホームに入居した際、どのような生活を送るのか参考にしてください。

【ホーム生活での１日の流れ】

7:00	起床・モーニングケア（洗面・着替え）
8:00	朝食
10:00	ティータイム・レクレーション・訪問診療（2週に1回）・入浴（週に１回）
12:00	昼食
14:00	レクレーション・趣味活動・機能訓練・おやつ
18:00	夕食
20:00	ナイトケア（着替え）
21:00	就寝

1日の流れとしては、上記のようになります。訪問診療や入浴の回数は施設によって違いがあるため、気になる場合は事前に確認しましょう。

提供されているサービスの違い

それぞれの有料老人ホームで提供されているサービスの違いは以下のようになります。

■介助付き老人ホームの場合

介護	生活	健康管理
食事介助	食事提供	健康相談
入浴介助	家事援助	定期健診
排泄介助	買い物代行	服薬管理
機能訓練	レクレーション	医療行為
巡回		看取り

■住宅型有料ホームの場合

介護（外部サービス）	生活	健康管理（外部サービス）
食事介助	食事提供	健康相談
入浴介助	家事援助	定期健診
排泄介助	買い物代行	服薬管理
機能訓練	レクレーション	医療行為

介護付き有料老人ホームの入居条件は65歳ですが、住宅型有料老人ホームの場合は60歳からとなっています。介護サービスにも違いがあります。介護付きは介護サービスを含んだ料金です。しかし、それ以上のサービスを受ける場合、自己負担となります。

住宅型有料ホームの入居条件は60歳以上です。介護サービスを受ける場合、外部サービスと契約することで受けることができます。しかし、介護度が重い場合は、負担額が増えるケースもあります。

介護付きの場合24時間体制の介護サービスに対して、住宅型は24時間体制でないため、緊急時の対応が難しいといえます。自分に合った施設を検討していきましょう。

有料老人ホームへの入居を検討している方へ

介護が必要になった時のことを考えて、老人ホーム探しをする人が多くなってきました。それではいつ頃から入居を考えればいいのでしょう。また、施設選びについて誰に相談すればいいのかわからない方も多いです。

有料老人ホームへの入居を検討するなら、他の介護サービスについても把握して選択肢を増やしましょう。

老後の介護プランを考えるには、専門的な知識が必要なため専門家に相談しましょう。専門家に相談することで老後の生活プランが決まり、将来の不安も軽減されます。

ロイヤル介護なら相談員が最適なプランを提案

ロイヤル介護は、業界トップクラスの相談実績を誇り、お客さまから厚い信頼を得ている介護施設仲介業者です。有資格者や介護職経験者が在籍しているため安心して相談できます。自立状態で在宅介護の方でも相談でき、その後のケアプランも提案可能です。

ロイヤル介護入居相談室をご利用のお客様の声

ここでは実際に、ロイヤル介護をご利用いただいたお客様の声をご紹介します。

【お客さまの声】

チラシを集めて比較したりネットで検索したりしてましたが、実際どこが良いのか全然わからなかったので、ベテランの相談員の方に相談できて本当に良かったと思っています。（O様）

費用が高額だと聞いていたので、父親自身はもうしばらく自宅で一人暮らしをする覚悟でいましたが、こちらの希望する予算に合った物件が案外たくさんあったので相談してよかったと思いました。（S様）

有資格者や、施設や在宅の介護職経験者が在籍しているため、相談の質が高いとの声が多いです。条項によっては自分で探すことの難しい場合があるので、専門知識が豊富な、有資格者や介護職経験者が在籍しているロイヤル介護へ、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

現在、老人ホームの数も増加し、多くの特色を持った施設も多くなりました。選択肢が多いため、自分自身の生活に合った老人ホームを検討するには時間がかかってしまいます。また、一度入居すると簡単に引っ越しができない場合もあるため、しっかりと検討することが重要です。

ロイヤル介護では、有資格者や、施設・在宅介護職経験者が在籍しているため、それぞれの方の状況に合わせたご提案が可能です。ぜひご相談ください。