「介護のまめ知識」 の記事一覧

　2040年には65歳以上の高齢者の内、約15％（584万人2000人）、6.7人に1人が「認知症」を抱えると言われています。その為、治療方法が異なる認知症とその他の病気や状態との鑑別は、その後の生活への影響を考える上で必要不可欠な要素となります。 　ここでは、認知症のケアに関して、どの様な体制があるのか、そして具体的な認知症の診断過程や重症度評価等について、紹介します。

「介護保険って一体どんなもの？」という声をよく聞きます。 事前にさまざまな知識を身に付けておかないと、いざ受給したいと思ったときにとても戸惑ってしまうため注意が必要です。 「介護保険とは？」「受給資格は？」「保険の内容は？」といった、介護保険に関する基礎知識についてご説明します。 公的介護保険料の加入と支払い 日本では40歳以上の国民全てに、介護保険への加入と保険料の支払いが義務付けられています。 40歳になると手続きをしなくても公的介護保険の被保険者となり、加入する健康保険から保険料が徴収されます。

認知症を抱える方が体験する症状は、必ずしも認知症特有のものではありません。 その為、認知症とそれに類似する症状が発生した状態を鑑別する必要性があります。

認知症において、記憶能力に関する機能低下は「記憶障害」と呼ばれます。 これは脳細胞の変容や破壊等により生じる症状「中核症状」に該当します。

高齢の家族が食べ物を喉に詰まらせたり、飲み物でむせたりすると、少し心配になるものです。これは飲み込む力が弱くなる「嚥下障害」というものであり、50歳前後から誰にでも起こりうるものなのです。まれに食べ物を気管に詰まらせて意識障害を起こすこともある嚥下障害について、詳しい知識を身に付けておきましょう。 嚥下障害が引き起こす怖い「誤嚥」 嚥下障害が出てくると最初のうちはむせる程度で済むのですが、ここから「誤嚥」に発展すると危険性が高まります。高齢者は嚥下障害によって食べ物が気管に入ってしまうと、自分の力で食べ物を吐き出せずに意識障害を起こしたり、窒息したりしてしまうことがあるのです。 また「誤嚥」を放置しておくと、食べ物が肺に入ってしまうこともあり、その結果肺炎を引き起こすこともあります。高齢者が誤嚥性の肺炎を繰り返すと、生命に関わることもあるので、特に注意が必要です。

被介護者をその家族が自宅で介護する「在宅介護」には、施設介護と比べたときにどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。 在宅介護と施設介護のどちらにしようか迷われているという方は、これから紹介する内容をぜひ参考にしてみてください。 在宅介護のメリット 家族が自宅で介護をすることには、大きく以下の2つのメリットがあります。 本人が安心して介護を受けられる

族に高齢者の方やこれから介護が必要となる方をお持ちである場合は、要介護認定に関する知識は必ず身に付けておかなければなりません。 要介護認定の申請をしてそれが受理されなければ、その人は介護保険のサービスを受けることができないのです。 要介護認定の概要や判定の流れについて、この機会にぜひ覚えておきましょう。 要介護認定とは？ 要介護認定とは簡単にいえば、対象者がどれくらいの介護を必要としているのかを判定するために設けられた基準制度です。 そのため介護保険の給付金や利用できる介護サービスの内容は、この要介護認定の結果によって大きく変わってくるのです。

日本には温泉や銭湯などあらゆるところで入浴を楽しむ文化が築かれています。スーパー銭湯などでも、多くの高齢者が利用しておりコミュニケーションの場・リラックスの場としても重宝されています。入浴習慣が身についている高齢者にすれば、体が不自由になったとしても定期的に入浴したいと思うことでしょう。入浴を安全に利用して、清潔の保持や健康に繋げる介助を行ってください。 高齢者の入浴リスク 生まれた場所によっては、若い頃は雪の降る中、石畳を歩いて温泉に飛び込んだという高齢者の方もいることでしょう。ですが、年齢を重ねると温度差が体にとって大きなリスクとなるので気をつけたいところです。また入浴の際には血圧の上昇・低下に気を付ける必要があります。入浴を行うと、体の血管が開いて血圧が低下します。逆に風呂から上がると急激に血管が収縮するので血圧が急激に上がるのです。どちらも高齢者の体には負担が大きく、低血圧の時には虚血性の疾患や意識障害などのリスクを招きます。反対に高血圧の時には脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めるのです。また長時間入浴したり、お酒を飲んだ状態で入浴したりすると意識障害を伴いやすいので避ける必要があります。 高齢者の入浴を介助する際のポイント 高齢者の入浴を介助する際の最優先すべきことは、事故を防止することです。次に重要なのはプライバシーや本人の気持ちに配慮することです。入浴のリスクは前述したように温度差や健康を管理することによって、リスクを軽減することができます。入浴前にコップ一杯の水分を補給すること、血圧が高すぎる場合や低すぎる場合は入浴を控えることを徹底していくことをオススメします。 たとえ健康面に問題がなかったとしても本人が拒否するような場合は、よほど衛生面で問題がなければ様子を見るようにした方が良いです。できるだけゆっくりと話をして入浴したいと思ってもらうことが重要です。

あなたは近い将来やってくる親の介護について明確なビジョンを持っていますか?親の介護には「転倒が怖い」「疲れる」「行きたい場所が無い」「一緒に行ってくれる人がいない」など、高齢者の方は色んな理由で外出を避けようとする傾向があります。 最近はネットで買い物をして、家まで届けてくれるサービスも充実してきました。近くにコンビニエンスストアや行きつけのスーパーがあれば、ほとんど外出することなく過ごすことができます。 また昔から付き合いのある方も年々減っていくので、続けていた趣味や会合も減ってしまい外出の機会が失われてしまっている方もいるのが現状です。 ですが、高齢者にとって外出は良い効果をもたらすことに間違いありません。 外出で期待される効果 外出せずに自宅で生活するようになると、極端に他人と話す機会が減ります。また歩く距離や視覚や嗅覚・聴覚に与えられる刺激も極端に減少するので能力の低下を招きます。

あなたは近い将来やってくる親の介護について明確なビジョンを持っていますか?親の介護にはさまざまな苦労やトラブルがつきまといますが、中でも深刻な問題は、介護と仕事の両立が難しいことです。 今回は、介護と仕事を両立するうえで知っておくと便利な制度をご紹介します。 介護制度を理解して親の介護に備えましょう ある生命保険会社が行った調査によると、なんと親の介護を始めた子供世代の半数以上は１年以内に介護離職を余儀なくされ、それまで打ち込んできた仕事を失っているのです。 親の介護の片手間では、なかなか有利な条件の正規職の仕事は見つけられませんし、うまく転職を出来たとしても収入が激減し、親子ともども生活に困るなんてこともありえます。

介護疲れとは、家族の介護によって心身に負担がかかることです。近年では、介護疲れが原因となって殺人や自殺に繋がっているというニュースもあります。 実際に両親の介護を行っている方に向けて、自分に介護疲れの兆候が出ていないか確認するためのチェック方法と、介護疲れの対処法について紹介します。 介護疲れの原因とは ・肉体的な介護疲れ 介護とは、肉体労働です。食事や排せつ・入浴に至るまで介助するためには何度も要介護者の身体を動かす必要があります。無理な姿勢になることで腰痛を招いたり、長時間の労働に介護者が寝不足に陥ったりすることもあります。 特に現在では高齢者が高齢者を介護する「老老介護」も生まれてきました。若い方でもつらい仕事を高齢者の方が行うのは少々酷な話かもしれません。

一日に意識せずとも数百回行っているとされる飲み込む動作が「嚥下」です。 その嚥下反射がうまく機能しない状態「嚥下障害」により、「誤嚥」は発生しやすくなるとされます。

誤嚥性肺炎の要因となる「嚥下障害」について 介護されているかを問わず、ためしやすい対策方法について、考えてみませんか？

私たちが食べる際にする動作である「嚥下」（飲み込み）と、関連する障害や疾病について、知る事で、食事の大切さを再確認してみませんか？ 最近むせやすいと感じる事はありませんか？

健康に生活する為に欠かせないのが日ごろの身体のケアです。その中でも、とかく忘れがちなのが、水分補給。そして、水分量が減少した際に起きる脱水です。 脱水の原因は・・・

健康に生活する為に欠かせないのが日ごろの身体のケアです。その中でも、とかく忘れがちなのが、水分補給。そして、水分量が減少した際に起きる脱水です。 今日から脱水予防を意識してみませんか？

いつまでも幸福な人生を過ごす為に、欠かせないのが食事です。 しかしその食事にも気を付けるべきことが？

高齢者にとって食事は1日の時間の中でも特別な意味を持った時間です。特に好物を食べることで、高齢者の気持ちは前向きになります。しかし、年齢がかさむと、どんなに好物でもそれを飲み込む力がなくなっていくのが現実です。 そこで今回は、高齢者がおいしく楽しく食事できるようにと作られた、最新の介護職をご紹介します。 年齢とともに栄養不足に 高齢者のなかには自分でも気づかないうちに、栄養不足に陥っている人が少なくありません。物を噛んだり飲み込んだりする力がなくなるにつれて、食べられるものが減っていき、栄養が足りなくなっていくからです。 この傾向は、特に一人暮らしの高齢者の世帯に見受けられます。夫婦世帯や子供と同居している場合は、料理を作る際に野菜を細かく切るという手間が行われる場合があります。しかし、一人暮らし（特に男性の一人暮らし）の場合はついつい手間を省きたくなり、食べるもののバリエーションが減ってしまうという傾向にあるのです。 みるみる進化する介護食

現在の日本は高齢化が進み、介護問題を抱える家庭が増えています。介護は人を動かすために力が必要になることも多く、腰に負担がかかりがちです。腰痛を避けるためにも力任せにするのではなく、効率的な体の動かし方を覚える必要があるのです。 今回は、介護の際に腰痛を避けるための3つのポイントについて紹介します。 介護の際は重心を低くするのが基本 介護の補助を行う際は足と足の間を広げ、重心を低くする姿勢が基本になります。これは重心が高い位置にあるとそれだけ不安定になり、腰に対する負担も大きくなってしまうからです。 また、出来るだけ身体を寄せて体重移動させるのもポイントで、及び腰ではそれだけ重心の位置が離れて腰に負担がかかってしまいます。積極的にコミュニケーションを取りながら身体全体を利用して介護を行うことも大切になります。 抱えて運ぶときは手足をなるべく折りたたんでもらうことや、あらかじめ真っ直ぐに動けるような位置調整を行っておくことも重要です。

介護におけるオムツ交換は、する側もされる側も心身の負担が大きくなりがちです。 少しでも負担を軽くするためには素早く、効率的に替えることが重要です。 また、介護者と介護される方との間にしっかりとコミュニケーションが取られていることも大切になります。 今回は、介護用オムツの交換の手順とポイントについて紹介します。 オムツ交換を恥ずかしいと思う人も多い 介護を受ける側の中には、自分で排泄の処理を出来ないことを恥ずかしく思う方もいます。それが、オムツ交換を難しくしている理由の一つとなっています。