今回のテーマは「親が倒れた時にやっちゃいけないこと５つ」

親が倒れた時に焦ったとしてもやってはいけないことを在宅介護サポーターの永井さんとまとめてお伝えします。

親が倒れた時やってはいけないこと5つ

髙橋）親が倒れたと連絡が来たら、焦ってしまいあれも、これもやらなければとなります。

そんな時に“やっちゃいけないこと”があります。

【やっちゃいけない事】

1. 病院にすぐに駆け付けない
2. 介護用品、リフォームをすぐに考えない
3. 介護保険の申請はすぐにしない
4. 退院後どこでみるかをすぐに決めない
5. やみくもに情報を収集しない

1. 病院にすぐに駆け付けない

髙橋）私の経験談なのですが、すぐに駆け付けたい気持ちはありますが、親の状態や治療方針を主治医に確認したいので、重篤な状態でなければ、主治医といつ話せるかを確認してその時間に合わせて病院に行くようにしましょう！

特に遠方の場合は、その日中に行くか翌日に行くか、仕事の調整も必要になると思います。
また、兄弟姉妹がいる方はお見舞いのタイミングをずらすと良いです。

永井）なぜなら倒れたその日は皆が集まってくれたけど、次の日には皆が帰ってしまい寂しくなってしまったという話を聞くことがあります。

2.介護用品、リフォームをすぐに考えない

髙橋）高齢者は状態が安定せず変化しやすいので、退院後に必要になりそうな物を慌てて買わないでください。
介護用品は介護保険でレンタルや購入ができます。また、リフォームは介護保険を使うと補助がでます。

永井）介護度にもよりますが、杖や車いす・介護用ベッドもレンタルできます。

髙橋）注意していただきたいことが、介護保険の申請前にリフォームした場合は補助が出ません。

〔参考〕➤ 介護リフォームの基本（行うタイミング）について

3.介護保険の申請はすぐにしない

髙橋）介護保険を利用するには、自治体に申請が必要となりますが、そのタイミングが早すぎても遅すぎてもダメです。

一番良いタイミングは後遺症がだいたい分かってきた時です。

入院してすぐは、後遺症などが分からず介護度が適切ではない場合があります。また、介護度が最初は半年後に見直しをされるため、入院している間にその期間が過ぎてしまう場合があります。

逆に遅すぎると、退院後の生活準備に間に合わなくなってしまうことがあります。

永井）介護保険の申請は病院と相談しながら適切なタイミングにて行ってください。

介護保険の申請は親の住民票がある地域にて申請が必要です。

〔参考〕➤【プロが教える】初心者向け「介護保険制度の解説」

4.退院後どこでみるかをすぐに決めない

髙橋）後遺症の状態により、自宅で介護するのか、施設で介護するのか、どちらが良いのかが変わります。

状態がある程度安定してから、家族会議をすることをおススメします。

永井）介護保険のサービスを上手に利用すると、一人暮らしを続けたり、老々介護にて自宅で生活をすることが可能な場合があります。

〔参考〕➤【ケアマネが教える】親の介護　自宅 or 施設

5.やみくもに情報を収集しない

髙橋）ネットで情報を収集する場合、言い方や書き方に偏りがあります。その内容が混乱や不安を煽ったりすることがあります。

ネットの情報だけに頼らない為に、予めもしもの時に頼れそうな人の目星をつけておくことが大事です。
ご家族や親戚、旧友などで医療や介護の関係者、または、介護経験者がいないかを考えてみてください。

永井）ネットも便利ですが、介護は人それぞれです。その方に合っていない情報を鵜呑みにしてしまうと危険です。

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