今回のテーマは「かかりつけ医」です。

「かかりつけ医」の役割について神戸さんにお話しいただきます。

かかりつけ医がいるメリット

髙橋）「かかりつけ医」がいるメリットは何ですか？

神戸）「かかりつけ医」は、健康に関することを何でも相談できる存在です。

必要な時には専門の病院や医師を紹介してくれるほか、介護に関するアドバイスもしてもらえるので、親御さんに「かかりつけ医」がいれば、介護の面でも頼りになります。

介護における役割

髙橋）介護についても相談できるんですね！

神戸）はい。

例えば、「かかりつけ医」は、要介護認定を受けたくない、介護サービスを使いたくない、免許証の返納をしたくないなど、説得が難しい場面で頼れる存在です。

「かかりつけ医」の助言があると、スムーズに進められることが多いです。

髙橋）それは助かりますね！

神戸）はい。

介護認定のための「主治医意見書」の作成や、要支援2、要介護3などの判定に関する情報も提供してもらえます。

認定後のケアプラン作成において、訪問看護など医療系の介護サービスを利用する際には、「かかりつけ医」の指示書が必要になります。

髙橋）「かかりつけ医」は医療から介護まで幅広く関わってもらえるのですね！

かかりつけ医と主治医の違い

髙橋）ところで、「かかりつけ医」と「主治医」にはどんな違いがあるのですか？

神戸）分かりやすくいうと、例えば、髙橋さんが、がんになって大学病院で専門治療を受ける場合、そのがん治療を担当するのが「主治医」です。一方、風邪や予防接種などで気軽に相談できる近所のお医者さんが「かかりつけ医」です。

髙橋）なるほど、でもうちの親は「主治医」と「かかりつけ医」が同じだった気がしますが・・・

神戸）高齢者の場合、「主治医」と「かかりつけ医」が同じことが多いです。そういう場合は、「主治医」が「かかりつけ医」と思っていただいて相談してみてください。

かかりつけ医がいない場合

髙橋）もし、「主治医」も「かかりつけ医」もいない場合はどうしたらいいですか？

神戸）「かかりつけ医」がいない方が、介護が必要になり要介護認定の申請をする場合は、これまでに受診したことがあるお医者さんに相談するといいでしょう。

その際、介護認定のために「主治医意見書」をお願いしたいことを伝えてください。

主治医の意見書の役割

髙橋）介護認定の際に、「主治医意見書」が必要なのは、なぜですか？

神戸）介護の手間がどの程度かを医学的に判断するためです。

「主治医意見書」は初めての要介護認定だけでなく、更新時も必要です。

「主治医意見書」には、病名や症状、日常生活の自立度、認知症の有無、筋力や生活機能など幅広い項目が含まれています。

親御さんの状態をよく理解している「かかりつけ医」だからこそ、要介護認定の判断に役立つ意見書を作成できるのです。

まとめ

髙橋）「かかりつけ医」は、介護においても重要な役割を担っていることがわかりました。

神戸）親御さんの状況を「かかりつけ医」に相談することで、負担の少ない介護環境づくりができます。「かかりつけ医」にもご自分の介護チームに加わってもらいましょう！

髙橋）親御さんに「かかりつけ医」がいらっしゃる方は、一度、受診に付き合ってご挨拶をしておくといいでしょう！今回はこれまでです。

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