今回は、『家族がケアマネに聞く5つのチェック事項』の②番目「お薬・通院について」です。

「お薬・通院」についてケアマネジャーの佐賀唯衣子さんが、分かりやすく解説します。

〔参考〕
➤【現役ケアマネが教える】ケアマネに聞かなきゃ損！５つのこと

➤①金銭管理について
【必見】高齢の親のお金の管理ができるサービスをケアマネジャーが教えます！

お薬・通院について

髙橋）「お薬・通院について」、家族が一番気を付けなければいけないことは何ですか？

佐賀）認知機能の低下で、もらってきたお薬を飲んでいなかったり、定期受診に行っていなかったりすることがあるので注意が必要です。

髙橋）離れて住んでいるとお薬を飲んでいるか、病院に行っているか、気づかないですよね。

佐賀）まず、お薬を飲んでいるかの確認は、ケアマネジャーに「お薬袋の中に薬が残っていないか、お薬を戸棚や引き出しなどどこかに隠していないか、次回の訪問時に見てきて欲しい」とお願いしてください。親が隠しそうなところを知っていれば、教えていただけると私たちも助かります。

使える介護保険サービス

髙橋）介護保険サービスでお薬の飲み忘れをチェックする方法はありませんか？

佐賀）あります。訪問介護の「服薬確認サービス」です。
ヘルパーさんが、服薬カレンダーなどにセットされているお薬を飲むように声掛けをする、またはお薬を取って本人に手渡し飲んだところを確認するというサービスです。

髙橋）お薬を服薬カレンダーなどにセットできない方はどうしたらいいですか？

佐賀）看護師や薬剤師が自宅に定期的に訪問し、お薬カレンダーにお薬をセットしてくれるサービスがあります。

髙橋）それを希望する場合はどうしたらいいのですか？

佐賀）主治医の許可が必要なので、主治医かケアマネジャーに「服薬管理が難しくなってきた」と相談してください。

定期受診の確認

佐賀）つづいて、定期受診に行っているかどうかですが、確認する良い方法があります。

それは、ケアマネジャーに「お薬手帳の日付を教えて欲しい」とお願いすることです。

髙橋）お薬手帳は便利ですね！

佐賀）高齢者の場合、受診をすると大抵お薬が出ているので、ご本人の「通院してきた」という申告と併せて、私はお薬手帳を確認するようにしています。

まとめ

髙橋）お薬や通院は親へ確認するだけでは分からない場合があるので、ケアマネジャーの力を借りたいところです。

佐賀）ご自宅で元気に長く暮らすためにも、お薬の管理と通院は重要なポイントです。

病気の進行を防ぎ、重い病気に至らないよう、ケアマネジャーとしっかり連携していきましょう。

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