今回のテーマは「脱水症予防の必殺技」です。

佐賀）高齢者は脱水を起こしやすいので、水分補給がとても重要です！

のどの渇きを感じにくい、トイレに行く回数が増えておっくう、水を飲んでむせるのが苦しい、などの理由で水分補給の回数が減ってきます。

そんな方におススメなのが「水ゼリー」です。

髙橋）水のゼリーですか？

佐賀）はい、水をゼラチンやとろみ剤、葛、アガー（海藻やマメ科の種子の抽出物を合わせて作られた凝固剤）などで固めたものです。

髙橋）水を飲むよりも楽しく水分を摂取できそうですね！

佐賀）はい、実際になかなか水分を摂取してくれなくて、娘さんと喧嘩したり、2年連続で熱中症で入院したりしていた方が、「水ゼリー」はパクパク食べてくれた！ということがありました。

水ゼリーの作り方

佐賀）とても簡単です。お湯500mlに10gのゼラチンを溶かし、冷蔵庫で冷やし固めるだけです。お好みの固さに合わせて水分の量は調整してください。

髙橋）本当に水を固めたゼリーなのですね！

佐賀）はい！食べるお水です！高齢者の場合は飲み込みの状態に合わせて硬さを調節しながら、飲み込みやすい凝固剤を使用してください。必ず一度スプーンに載せて飲み込みを確認してください。

お好みで塩・砂糖・レモンを加えたり、コーヒーやほうじ茶で作ったりする方もいらっしゃいます。

お家それぞれのレシピがあり、訪問のたびに「こうしたら食べてもらえました！」というご家族の嬉しい報告が聞けます。

髙橋）いいですね！楽しみながら脱水症の予防ができるなんて最高ですね！

佐賀）夏は、熱中症対策として「経口補水液」でゼリーを作るのもおススメです。

作り方は、お湯500mlに砂糖20gと塩1.5g、そこに10gのゼラチンを入れて冷やし固めると経口補水液ゼリーになります。

髙橋）経口補水液ゼリーは薬局で売っていますよね！

佐賀）はい！水ゼリーも市販されています。通販や薬局、駅の自動販売機でも売っていたりします。

髙橋）意外と簡単に手に入りそうですね！

まとめ

高齢者の脱水予防は、「飲みたくない」という高齢者と、「飲ませたい」というご家族が対立してしまいがちです。「水ゼリー」で楽しく脱水予防をしてみてくださいね。

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