今回のテーマは「要介護３」です。

髙橋）「要介護３」で家族が考えることは2つあります。

• どこで介護するか！？
• 家族の負担をどう軽減するかです。

調査データを調べたところ、「要介護3」の約７割が在宅介護のようです。

しかし、「要介護4」になると約半数に減少、さらに「要介護5」になると在宅介護より、施設介護が増えてきます。「要介護３」は、先の介護を見据えて“どこで介護をするか”を考えるタイミングです。

状態としては、「要介護3」になると食事、入浴、排泄などにおいて、ほぼ全面的な介助が必要になります。

永井）うちのデイサービスを利用されている「要介護3」の方は、ほぼ毎日通われています。なぜなら、お一人で長時間いることが難しいからです。

髙橋）今回は要介護３の方向け、在宅介護のテクニックと施設介護のテクニックをお伝えします。

[介護費用]

髙橋）とある調査で在宅介護の費用の平均は5万9千円、約6万円でした。

さらに家賃や、生活費がプラスされます。

永井）要介護3の介護保険サービスの限度額は約2万7千円ですが、限度額いっぱいまで使われている方が多い印象です。

髙橋）施設介護の場合、特養の4人部屋で約10万５千円、ユニット型では約14万円くらいです。

永井）在宅にしても、施設にしても「要介護3」になると家族の金銭的な負担が増えてきます。

[在宅介護のテクニック]

髙橋）金銭的な負担だけでなく、家族の精神的・肉体的な負担も増えてくる時期です。

それを、どう軽減するかが重要になります。

在宅介護の場合では、「保険外サービス」を上手に活用ことがポイントになります。

永井）うちのデイサービスでは夕食を「保険外サービス」にて提供しています。そちらを利用することで、利用者さんは家に帰って寝るだけになります。家族の方から夕食の負担が軽減できる！と喜んででいただいています。

髙橋）家族の負担を軽減する方法として、ショートステイの利用もおススメです。

特養に付いているショートステイを利用すると、いざ、特養に入るときに入りやすくなる可能性もあります。

永井）ショートステイを利用した特養に入れた場合、ご本人にとっては、慣れたスタッフに対応してもらえるので安心です。

髙橋）在宅介護の場合は、上手に家族の負担を軽減することを考えてください。

[施設介護のテクニック]

施設介護の場合、「要介護３」になると、特別養護老人ホーム（特養）の入居が可能になります。費用を抑えたい方におススメの施設ですが、公的施設で入居金がないため、待機者が多いといわれています。

永井）ただ、皆さんが思っているほど、すぐに入れない訳ではありません。詳しくはこちらの動画をご覧ください。

【参考】特養に早く入る３つのテクニック

髙橋）特養に限らず、施設に移り住むことを考える場合は、体験入居を1日だけではなく、２～3日することをおススメします。

永井）「要介護３」の方は、感情をハッキリと表現される方も多く、嫌な時は言葉で拒否されたり、ご飯を食べなかったりと、合うか合わないかが分かりやすいです。

髙橋）そして、施設を選ぶ場合、注意するポイントは「医療体制」や「看取り」です。

【参考】介護施設での看取りとは

まとめ

髙橋）「要介護３」は先の介護を見据え“どこで介護をするか”を考えたり、ご本人に合う施設を探したりする時期です。また、介護している家族が疲れてしまわないよう上手に専門家の力を借りることが大切です。

永井）家族はあれもこれも全部自分達だけでせずに、私たち専門家を頼り、ガス抜きをしながら介護をしていただきたいです。

【スライド：サービス一覧】

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