今回のテーマは、「 要介護４ 」です。

髙橋）「要介護４」になると、入浴、排泄、衣服の着脱などがほとんどできなくなり、日常的に介助が必要になります。

永井）うちのデイサービスの利用者さんで比較すると、「要介護４」の方は車椅子を利用している率が高くなります。

髙橋）介護の負担が大きくなり、自宅でなんとか介護をされていた方も、施設に移り住む方が増えてくるようです。調査データなどを見ていくと「要介護４」になると「在宅介護」と「施設介護」が半々ぐらいになります。

そこで、今回は「要介護４」の方向け、介護にかかる費用と施設の選び方とをお伝えします。

介護にかかる費用

髙橋）まず介護にかかる費用ですが。ある調査では、「自宅（在宅）介護」の費用の平均は59,255円、約6万円でした。ここに家賃と生活費がかかります。「施設介護」の場合、特養の4人部屋で約108,000円、ユニット型では約14万5,000円です。

永井）「要介護４」の介護保険サービスの限度額が一割負担の方で約31,000円です。

髙橋）在宅であっても、施設であっても「要介護４」は家族の金銭的な負担が増えてきます。

要介護者を扶養している場合は、所得税において「障害者控除」が受らけれる場合がありますので確認してください。障害者に該当すると27万円控除されます。

「要介護４」になると「特別障害者」と判定される可能性が高く、特別障害者になると40万円に控除額が増えます。詳しくはお住いの市区町村にお問い合わせください。扶養控除に加え、障害者控除の適用ができます。

施設を選ぶポイント

髙橋）次に施設を選ぶポイントを3つあげます。

一つ目は、「医療との連携、急変時の対応がどうなっているか」です。

永井）「要介護４」になると状態が安定しない方が増えてくるので、いざという時の対応は考えておく必要があります。

髙橋）２つ目は、看取りを希望する場合は、「その施設が看取りに対してどのような考え方」をしているか確認してください。

永井）看取りの事例などを熱く語ってくれる施設は良いですね。

髙橋）3つ目は、「入居する方のことを施設側が丁寧に聞いてくるかどうか」です。

永井）本人の自己主張が難しくなっている方が多いので、その方の「趣味」や「嗜好」は家族に聞かないとわかりません。

髙橋）この時に「親ブック」を施設に持参することをおススメします！

[参考]親ブック　https://carepot.co.jp/book.html

永井）そういう情報があると、施設側がその方（入居する方）の趣味嗜好を大切にしたケアに繋げやすいです。

髙橋）「要介護４」は家族の情報提供などの協力が“よりよい介護”につながる時期とも言えます。

参考資料：自宅にて介護サービスを受ける

参考資料：施設に通って介護サービスを受ける

参考資料：施設にて介護サービスを受ける

～ ゆるっとかいご　説明 ～

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