今回のテーマは「家族信託、必要度チェック」です。

「家族信託必要度チェック」について司法書士 村山先生にお話しいただきます。

子供側、親側チェックポイント

村山）「家族信託」はどんな人に向いているかについて、子供側の視点と親側の視点、両方からのチェックポイントをお伝えします。

前提として、家族信託は判断能力が低下していないことが条件です。

【子供側の視点】
□  実家が持ち家（両親共有名義含む）
□  親の年齢が70歳以上
□ 親の介護費用を負担するのが難しい
□  親の死後、実家に住む予定がない
□  親の財産のほとんどが実家である

【親側の視点】
□  自宅が持ち家（夫婦共有名義含む）
□  自分の介護費用は自分でまかないたい
□  預貯金だけでは介護費用がまかなえるか不安
□  できるかぎり自宅で暮らしたい
□  将来認知症になったとき、家族以外の第三者に財産を管理されるのは嫌だ

髙橋）チェックポイントにあてはまる項目があった方はどうしたらいいでしょうか？

村山）全てあてはまる方は、家族信託をしておくメリットが高く、早めに検討したほうがいいでしょう。

　➤　家族信託（費用・手続き・制度について）の動画はこちら！

当てはまるものが１つもなければ、いますぐに家族信託を検討する必要度は低いです。

一番重要なチェックポイント

髙橋）チェックポイントの項目で、一番重要なのはどれですか？

村山）『家が持ち家（賃貸ではない）』という点です。持ち家の場合は、親が認知症になったら、法定後見人をつけないと売却できなくなるからです。実家が持ち家（賃貸ではない）で、かつ、他の項目も２つほどあてはまっている、という方は、専門家にご相談ください。

　➤　持ち家対策できてますか？の動画はこちら！

まとめ

村山）最近では「家族信託」という言葉が独り歩きをして“これさえやっておけばなんとかなる”という受け取り方をしている方もいるようです。
「家族信託」をするにも費用がかかります。

本当に必要かどうかを判断してから契約を進めてください。

髙橋）必要度が低い方は「家族信託」をしなくてもいい、ということでしょうか？

村山）個人的には、必要度が低い方は家族信託をしなくてもいいと思います。
必要度が低いのに家族信託をするというのは、生命保険で例えると、必要以上にいくつも保険に入る、というイメージです。

髙橋）家族信託が本当に必要かどうか、「チェックポイント」を参考にご家族で話し合ってみてください。

家族信託必要度をチェックリストでおさらい

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