今回のテーマは「親が鍋を焦がした！」という時の対策です。

ケアマネジャーの佐賀唯衣子さんにお聞きします。

親がガスコンロの消し忘れ⁉

佐賀）しょっちゅう鍋を焦がすのは認知症の始まりのサインでもありますので、早めに対策することが大切です。

髙橋）鍋を焦がすと火事が心配ですよね！ガスコンロをIHに代えたら安全と言われていますが、高齢者や認知機能が低下してきた方がIHを使えるのでしょうか？

佐賀）IHに代えるのは一つの安全対策なので、ケアマネジャーもおススメしていますし、自治体によっては切り替えの補助金が出ていたりもします。

ただ、IHに換えたら使い方がわからなくて、お料理をしなくなってしまったというケースが多いです。

ガスコンロに交換

髙橋）お料理をしなくなると認知症が進行してしまうこともありますよね。

佐賀）できることを取り上げてしまうようなことはご本人のためにならないので、いきなりIHに代えるのではなく、ガスコンロを変更するという方法もあります。

実は、2008年からガスコンロは「SIセンサー」という安全機能の搭載が義務付けられています。今使っているコンロの全口に安全装置が付いているかを確認してください。

髙橋）うちのコンロは3口ありますが、たしか安全装置がついているのは1口だけだった気がします。

皆さん、実家のガスコンロに“全口安全装置がついているか”帰省の際にでも確認してください！

佐賀）全口についていない場合、同じメーカーで全口に付いているものや高齢者向けのガスコンロがあるかメーカーに問い合わせをしてみてください。

髙橋）同じメーカーで取り替えが出来れば使い方がそれほど変わらなそうなので、本人も混乱しなくてすむと思います

認知機能が低下したら

佐賀）いよいよ認知機能が低下して、火を使うのが危なくなってきた時は、ガスの元栓を締め、調理に関しては３つのサービスの利用をおススメしています。

• ①ヘルパーさんによる調理代行サービス
• ②デイサービスでお昼を食べる
• ③宅配食やお弁当を頼む

①，②は介護認定が出ている場合になります。
また、①の調理代行は訪問介護の生活援助サービスのため、同居家族がいる場合に使えないことがありますのでご注意ください。

〔参考動画〕
➤訪問介護サービス利用上の注意点

髙橋）③の宅配食やお弁当を頼む場合、お茶やお味噌汁はポットや電気ケトルを利用したら大丈夫そうですね！

佐賀）最近では、子供さんから送ってもらったフリーズドライのお味噌汁が美味しいと気に入って、自分でお湯を入れてお弁当のお供にしている方が多いです。

髙橋）親が鍋を焦がした！といって、すぐにIHに代えるのではなく、それ以外の選択肢もあるってことがわかりました。

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