今回のテーマは「相続で揉めるケース」です。

村山）永井さん家は相続で揉めると思っていますか？

永井）全く思ってないです。

村山）大体、お会いする人に聞くと、みんな揉めないと思っています。うちは大きな財産が無いから、あるとしたら実家と預貯金、それもたくさんではないし、家族みんな仲が良く、借金もない、どこを揉めるんだろう？って感じですか？

永井）本当にそうです。

村山）ところが今日お伝えするケースは、そういう人が注意して欲しい話です。

ズバリ！親が思っているほど兄弟は仲が良くない

村山）どういう事かと言うと、兄弟（姉妹）がいる場合、親からの愛情やお金のかけ方が平等だったと感じている方は少ないです。お互いにあっちの方が、お金をかけてもらっているとか、逆に、こちらの方が、お金をかけてもらったという自覚があるなど、必ずしも相手と全く平等だったと思ってないと思います。そういう話って、兄弟（姉妹）で、してますか？

髙橋）してないです。

永井）私も（妹が）同じ回答になるという、自信は無いです。愛情もお金も私の方がたくさん貰っていると、言われると思います。

村山）普段は仲良しの兄弟（姉妹）、仲良く暮らしていると思います。でも親lが亡くなってしまって、親本人がいないところで兄弟（姉妹）同士で話をする時に、「待てよ！」となる事が結構あります。

【円満に分ける】って難しくないですか？

髙橋）難しいと思います。何が平等なのかわからないし・・・・

永井）確かに・・・・

村山）世間では、「争族（そうぞく）」と言われますが、そんなの全然ピンとこないのではないですか？なぜ揉めるかと言うと、本人がいないところで親がどう思っていたかなど、昔の話も出てきて、揉める原因となっています。

もう一つの要因として、

「その時の環境によってお金に対する意識が変わっている」

親が亡くなった時に、それぞれの環境って、今と全く同じかどうかって・・・どうですか？

永井）変わっているでしょうね。

村山）例えば、10年後に親御さんが亡くなられて、今と全く同じ環境、同じ気持ちでいられると思いますか？

永井）10年経つと子供も大きくなってるし、やっている事業も安定しているか、わからないし、全く同じという事は難しいかもしれません。

村山）やっぱり環境が変わるいうことも、大きな要因となります。今はコロナの影響でお仕事に影響がある方も多くいらっしゃると思いますが、こんな時に相続が起こってしまったら、それまで仲が良くて、皆で平等に分けようと思っていても「今ちょっと助けて欲しい・・・」ってこともあると思います。

【お金が絡むと人は変わってしまう】

村山）実際に身近で、ものすごく仲が良かった兄弟がいたんですが、相続の話が出た途端に、皆さん目の色が変わって、譲りあいの精神は全く無くなりました。貰えるものは貰いたいってスタンスになってしまいました。ちょっと私が引いてしまったのが、その亡くなった方の家にみんなで集まっている時に、引き出しとか勝手に開けて、なんやかんや持ち出したり・・・・

お金が絡むと少しでも欲しいっていう気持ちが出てきます。損したくないっていう気持かもしれないですけど、その人のお嫁さんとか周りの人から言われて、揉めるケースも結構あります。相続をきっかけに「絶縁」している方も本当に多くいらっしゃいます。私も実務をやっているので、親の相続から何年も会っていないという方にお会いします。

髙橋）やっぱり兄弟（姉妹）がいる人達は揉めないように、ちゃんと考えた方が良いと思いました。

永井）揉めないようにしようと思ったら、やっぱり「遺言書」とかが良いですか？

村山）こういうトラブルを未然に防ぐための、大きな選択肢の一つではあります。

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