今回のテーマは「介護休業とは」です。

髙橋）この制度ご存じでしょうか？ この制度は働きながら「家族の介護をする方が取れるお休み」です。働きながら介護をする人には知っていただきたい制度です。制度の内容と使い方についてお伝えします。

介護休業制度とは

介護休業制度は、働く人が法律に基づいて取得できる休業になります。 勤め先に関わらず、働いている人が一定の要件を超えている場合に取得できる休業です。

●賃金：お給料の67％が介護保険から給付される

●取得できる日数：93日

●取得方法：3回まで分割して取得可能

対象となる家族

祖父、祖母、配偶者の父母、子、孫まで対象になります。

叔父、叔母、姪っ子、甥っ子は対象外です。

取得条件：対象となる家族が要介護状態であること

要介護状態とは、

・介護保険制度の要介護状態区分：要介護2以上

・表の12項目の「状態」のうち、2が2つ以上または、3が1つ以　上該当し、その　状態が継続すると認められること

利用方法

介護の平均年数と言われている４年7ヶ月（1677日）をベースに考えると介護休業の93日は5.54％。ですから、介護休業は介護をするためのお休みではありません。

93日を3分割して利用する方法（例）

• 介護保険の手続きや介護準備など
• 自宅介護→施設介護の場合は見学・手続きなど、施設介護→自宅介護の場合は準備など
• お看取り時期の準備など

介護休業は準備や手続きに使用してください。

3分割は20日、40日、残りの日数など自由に設定できます。

永井）介護休業は介護するためのお休みではありません。日々の介護は介護専門職に任せましょう！

介護休業以外の支援制度

・有給休暇：急な入院の手続き、駆け付け

・介護休業：介護保険の申請、入退院の手続き、介護準備、施設の見学など

・介護休暇：施設からの呼び出しなど

それ以外にも就業時間等を変更したい場合の支援制度があります。

会社により制度の内容が少し異なる場合があります。

まとめ

一人で抱え込まず、人事や上司に相談して、自社の介護に関する支援制度を確認してください。

～ ゆるっとかいご　説明 ～

介護する家族を応援する介護情報チャンネルです。介護にかかる費用や、介護施設、認知症、相続のことなどを、はじめての方にも分かりやすくお伝えします！