今回のテーマは「特別養護老人ホームの費用」です。

実際、どのくらいの費用なのか・何が含まれているのかなど詳しくお伝えします。 特別養護老人ホーム「ケアプラザさがみはら」の大塚施設長にお話しいただきます。

特別養護老人ホームの費用とは

髙橋）特別養護老人ホームの費用が実際どれぐらいかかるのか、大塚施設長に質問していきます。特養（特別養護老人ホーム）と有料老人ホームの費用の違いは一言でいうとなんですか？

大塚）特養の費用は一言でいうと「明朗会計」です。

髙橋）とてもわかりやすいです！

民間の有料老人ホームは、いくらかかるか分からないという人も多いと思います。色々なオプションがあり費用が嵩張るイメージもあります。

特養費用内訳

大塚）特養の費用は、

［ 施設サービス費用+居住費+食費+加算項目+その他料金 ］

の５つで構成されています。

特養はそれぞれの費用の価格設定を自由に決められません。

特養は「社会福祉法人」が運営しているため、利益を出すことを目的としていません。ですから、お金をもらえる項目が決まっており、料金を自由に設定することもできません。

髙橋）特養の料金はどこでも一緒なのですか？

大塚）「居住費」と「食費」は施設ごとに設定できます。しかし、料金をどのように算出したかを全て行政に確認されるため、必要以上にお金をいただくことはありません。

特養にかかる費用例

永井）実際に大塚施設長の特養では、大体どのくらいの料金がかかるのですか？

大塚）例えば、要介護３の方でこれぐらいです。

おむつ代や洗濯代は施設サービス費に全て含まれています。

その他料金とはこのような項目です。

特養の費用は、所得（年金も含む）・預貯により金額が異なります。

金額が低い方（市民税非課税であって合計所得金額と年金収入額の合計が80万円以下の方）で月額7～8万円くらい、一番高い特別室な部屋を利用している方で月額24～25万円くらいです。

※施設によって若干費用に差はあります。

髙橋）高い方でも、それぐらいなのですね！

介護度による料金差

髙橋）介護度により金額の差はあるのですか？

大塚）介護度による差はあります。

介護度が重くなるほど施設サービス費用が高くなります。
１割負担の方で「介護度3」は月額25,080円、「介護度5」は月額29,400円になりますので、差額は4,000円くらいになります。

髙橋）それほど変わらないのですね。

大塚）そうですね。特養の費用はお金をもらえる項目が決まっており、利益を上乗せするような価格設定をしません。ですから、とても明朗会計です。

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