今回のテーマは「特別養護老人ホームの退去理由３つ」です。

やっとの思いで特別養護老人ホームに入居できると、ひと安心！でずっと居られると思われがちですが、退去になるケースもあるんです。 どのような時に気を付けなければならないのか、大塚施設長に詳しくお話頂きました 。

特養を退去になる理由

大塚）特養の退去理由になる代表的な事例を３つあげます。

1. 長期入院が見込まれる場合
2. 特養では対応が難しい医療行為が必要になった場合
3. 利用料金支払い滞納の場合

髙橋）家族からのクレームは入ってないのですね！

大塚）家族からのクレームで退去になるのは非常に珍しいケースです。

できないことを強要された時や、施設で決めたルールに従っていただけない時などです。

大塚）3つの事例を具体的にお伝えします。

【 退去理由 1】長期入院が見込まれる場合

大塚）1つ目「長期入院が見込まれる場合」 一般的に入院期間は３ヶ月までと定められています。
それ以上の入院が見込まれる場合は一旦、契約解除となります。症状が安定した後に再契約される場合もあります。居住費（お部屋代）をお支払いすれば施設に居住する権利は残ります。

髙橋）いったん契約を解除すると退去になり、待機者がいたら順番待ちになるのですか？

大塚）その場合は、優先的に入れます。

髙橋）それなら安心です！

【 退去理由 2】特養では対応が難しい医療行為が必要になった場合

大塚）2つ目の「特養では対応が難しい医療行為が必要になった場合」の理由は、

• 点滴の継続などの延命治療を望む場合
• がんなどによる痛みの抑制ができない場合
• 症状が安定せず短期間での入退院が繰り返されると予想される場合

なぜなら、特養では毎日の点滴は難しいです。

【 退去理由 3】利用料金の支払いを滞納した場合

大塚）３つ目の「利用料金の支払いを滞納した場合」については、一般的には3カ月利用料金を滞納すると退去になります。

髙橋）滞納した場合、いきなり施設から出されてしまうのでしょうか？

大塚）いいえ、退去後の生活に関して、施設の方でしっかり相談にのっていきます。

まとめ

髙橋）特養に入ったら、ずっといられると思いがちだけど、退去になるケースを知っておかないと危険です。

特に高齢者の場合、体調の変化があるので、2番目の医療行為が必要になった場合は誰にでも起こりうることとして考えておかなければいけないですね。

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