今回のテーマは「老人ホームの種類・選び方」です。

髙橋）老人ホームは種類が多いので“どう選んだら良いのか分からない！”や“どこなら親が安心して暮せるのか？”

永井）“本人にとっても、家族にとってもどこが良いのか？”と悩まれる方も多いと思います。

髙橋）そのような方に、「老人ホームを選んでいくときのポイント」をお伝えします。

介護施設の種類①

髙橋）老人ホームを選ぶ時は、まず、入居する方の症状・状態から考えます。

「元気なのか」、「認知症があるか」、「（脳の病気や、心筋梗塞などで）半身不随なのか」。次に、老人ホームの運営母体です。老人ホームは地方公共団体など「公的」なところが運営しているものと、「民間」の会社が運営しているものがあります。

永井）例えるなら、「公立」の学校なのか、「私立」の学校なのかという感じです。私立の学校の学費が高いように、民間の施設の方が費用は割高になります。

髙橋）公的な介護施設の代表的なところは、「老健」、「特養」、「介護医療院」。民間の老人ホームの代表的なところは、「グループホーム」、「有料老人ホーム」、「サ高住」です。

老人ホームの種類②

髙橋）公的な介護施設は、症状・状態が限定されてます。 老健は、脳梗塞や骨折などで病院を退院した後、自宅に帰る前にリハビリが必要な方が短期的にお世話になる施設です。 特養は、介護の状態が重くなった方の住まいです。

永井）介護認定が、要介護３以上の方が対象になります。

髙橋）介護医療院は、胃ろうなどの人工的な栄養補給が必要な方など、長期的な医療処置が必要な方が入る施設です。 このようにすべて、公的なものは入れる人の条件が決まっています。

民間の施設は、認知症の方が対象の「グループホーム」だけは条件が明確になっていますが、「有料老人ホーム」や「サ高住」の入居条件は施設によって異なります。

永井）「有料老人ホーム」や、「サ高住」は軽い人から、重い人まで様々です。

髙橋）それぞれの症状に合わせて入れる施設、入れない施設を説明します。

症状・状態により、入居できる施設

【 元気な方】

公的な施設では、該当する施設がありません。

民間の施設では、介護が必要のない方は、「サ高住」がおすすめです。

【 認知症の方】

公的な施設では、程度や状態により、「老健」、「特養」、「介護医療院」のどこでも入居できます。ただ、要介護3以上で長く住まわれたい方は、「特養」を選ぶといいでしょう。

民間の施設では、程度や状態により、「有料」や「サ高住」でも入居できますが、認知症専門のスタッフがいる「グループホーム」を選ぶといいでしょう。

【（脳の病気や、心筋梗塞などで）半身不随の方 】

公的な施設では、病院から退院してリハビリが必要な方は「老健」。 介護3以上の方、最後まで長く居たい方は「特養」 。 長期的な医療処置が必要な方は「介護医療院」 。

民間の施設では、認知症でない方は「有料」か「サ高住」。 ただ、入居条件が施設の意より異なるので確認が必要です。 特に医療処置が必要な方はしっかり確認してください。

髙橋）このように、症状・状態により、入居できる施設が異なります。

永井）老人ホームは入居の条件があるので、症状・状態が変わると退去しなければならない場合があります。

髙橋）「有料」や「サ高住」は施設の種類ではなく、施設ごとに入居条件が異なるので、対処条件も施設により様々です。しっかり確認しましょう ！

老人ホームは症状・状態に合わせて適切な施設を選んでいきましょう！

～ ゆるっとかいご　説明 ～

介護する家族を応援する介護情報チャンネルです。介護にかかる費用や、介護施設、認知症、相続のことなどを、はじめての方にも分かりやすくお伝えします！