今回のテーマは「 介護老人保健施設」通称「老健」です。

髙橋）特徴と費用、最後には、老健と上手に付き合うコツをお伝えします。 「老健」は一言でいうと「高齢者のリハビリ施設」です。 こちらは主に病院などの医療法人が運営しているので、医師の指示のもとリハビリを受けることができます。ただ、入所期間は原則３か月間と一時的なものになります。

永井） 例えば、骨折で入院した方が病院での治療を終えて、自宅に戻るためにこの老健でリハビリをしたりします。

一日の流れをお伝えします。

髙橋）老健は他の施設と異なり、リハビリが目的なので専門職によるリハビリテーションの時間が週に２回以上設けられています。

費用例

そして費用は、平均８万円～２０万円くらいです。部屋のタイプなどで金額は変わってきます。

永井） 今回、費用例は多床室型という大部屋と個室で作成しました。 多床室型より個室の方が４万円ほど高くなっています。老健では日常的に必要な医療が、最初から施設サービス費に含まれており、老健に入所している間に該当する医療行為を行っても、別途医療費はかかりません。

※ 日常的に必要な医療：血液や尿などの検査、ケガの処置、その他投薬や注射など。

髙橋） 公的な施設なので、入居時の初期費用はかかりません。 老健の利用料は、年金などの収入や、資産が一定以下の人に対して「負担限度額」が設定されています。

対象の方は居住費・食費が「負担限度額」にて計算されます 。

永井） 先ほどの一か月の例では居住費や食費を標準的な費用である「基準費用額」で計算しています。ただ、負担限度額制度を使える方は、居住費や食費がかなり抑えられ、人によっては半額以上安くなったりします。この制度が使えるかどうかは、老健やお住まいの地域の行政に確認してみてください。

老健と上手に「付き合うコツ

「職員さんに親のことをいっぱい伝える！ことです」

髙橋）なぜかというと、３か月といった短い期間では、職員さんがその人のことを知るのはとても難しいからです。実際、うちの母が老健に入った時、職員さんに母が韓国ドラマが好きとか、旅行が好きで、こんな場所に行ってましたなどを伝えました。職員さんがそういう会話を母としてくれたのか、翌日から母の笑顔が増えました。

永井） 職員さんとお母様の会話の中で、お母様が好きなことについて話されたのかもしれませんね。

髙橋） 短い期間だからこそ、親のこと（趣味など）をきちんと伝えてください。

永井）職員（施設側）としても家族から聞く情報でケアの質が変わってくると思いますので、是非積極的に伝えてください！

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