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【必見】認知症の方の施設選びのポイントや費用

カテゴリ：老人ホームなど

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今回のテーマは「認知症の親がはいれる施設」です。

どんな施設があるのか、その特徴や費用について、介護職やケアに関わる人同士の対話のコミュニティを運営している未来をつくるkaigoカフェの高瀬さんにお話しいただきます。

髙橋）親が認知症になり施設への住み替えを考えた時、入居できる施設はどこですか？

高瀬）認知症の状況にもよりますが

介護度１、２で身体がお元気な方の選択肢として考えられるのは・・・

１．グループホーム

２．有料老人ホーム

３．サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）　

になります。

介護度３以上の方の選択肢としては・・・

１．グループホーム

２．特別養護老人ホーム

３．有料老人ホーム　

になります。

髙橋）それぞれのどのような特徴がありますか？

グループホームの特徴

高瀬）グループホームは、アットホームな感じで利用者同士の距離が近く9人ぐらいの集団で生活をします。一方、有料老人ホームやサ高住は、プライベートを重視した生活を送れます。特別養護老人ホームは介護度が要介護3以上の方向けの施設になります。

髙橋）費用面の違いはありますか？

高瀬）立地条件にもよりますが、軽度の方の場合、有料老人ホームやサ高住よりもグループホームの方が費用を抑えられる場合があります。初期費用はほとんどかからないところが多く、月々の費用は10万円～20万円ぐらいです。地域によってや、介護度が重くなってくると少し費用が高くなっていきます。一方、有料老人ホームやサ高住は15万円から、高級なところまであります。特別養護老人ホームは、費用は抑えらますが、所得により料金が異なるので、施設に確認が必要です。

髙橋）そこでの暮らしを気にするご家族も多いと思うのですが、比較的お元気な方の場合に

グループホームと有料老人ホームの日常生活の違いはありますか？

高瀬）ご本人やご家族も認知症になったからと言って、何もしない生活よりは、今までの日常生活と同じような過ごし方を望まれます。

グループホームは、一緒に料理をしたり、洗濯物を畳んだり、掃除をしたり、買い物にいったりと日常生活でされてきたことをしながら過ごしていただきます。建物も一軒家のようなところが多いです。

有料老人ホームの特徴

高瀬） 有料老人ホームは、施設にもよりますが、お客様のような過ごし方になります。

厨房のような場所で料理を作って出すところは、入居者の方と一緒に料理をすることが難しく、また、レクリエーションはありますが、家事をお手伝いするような場面は少なくなりやすいです。

髙橋）親の性格によって向いている、向いていないなどはありますか？

高瀬）要介護１、２の方はまだまだお身体はお元気で、体力がある方も多いので、社交的な方や面倒見の良い方は、グループホームが向いています。ただ、控え目な性格の方でも、積極的な方が声をかけてくれたり、お部屋は個室なので、一人でゆっくりしたい時はプライベートの時間を持つことができます。

グループホームは女性の入居者が多いイメージですが。

高瀬）たしかに、グループホームは女性の比率が高いところが多いですが、これまでいたところでは9名のうち、4名が男性でした。

髙橋）そんなにいらっしゃるところもあるのですね！

高瀬）男性の方でも家事をお手伝いしてくださる方もいらっしゃいますし、そこでの自分の役割を見つけたり、お家にいるような感じでテレビを見たり、新聞を読んだりと自分のペースで過ごされています。

髙橋）グループホームは集団の時間だけでなく、結構、プライベートな時間も持てるのですね。

高瀬）はい、ただ、お部屋でお一人で過ごしていると寝て過ごしてしまうことがあるので、日中はできるだけ、ダイニングで過ごしていただきます。人の目があるところにいることで、安心感と生活リズムを作っていただくことができます。

有料老人ホームはどうですか？

高瀬）有料老人ホームは家事のお手伝いよりも、プライベートの時間を重視したい方が向いています。ただ、おひとりでお部屋で過ごしていると寝ていることが多くなってしまうので、認知症の方でも楽しめるレクレーションやアクティビティなどがある施設ですと適度な刺激があるのでいいのではないかと思います。

髙橋）他にご家族が気にされることはありますか？

高瀬）同じ施設で最後まで過ごせるかどうかです。認知症で一人で過ごすのが難しくなり住み替えをしているので、自宅に戻られる方は少ないです。

施設の設備状況やお身体の状況により途中で退去される場合もあるので、その施設に介護度が高くなっても生活できる設備があるのかどうか？どうなったら退去しなければいけないかを入居時に確認しておいた方がいいですね。