今回のテーマは「サービス付き高齢者向け住宅　通称「サ高住」とは？の第２弾」です。

老人ホーム紹介会社 ロイヤル介護サービス付き高齢者住宅募集センターの星野さんとどんな人に向いているのか、費用がいくらぐらいなのかをお伝えします。

サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）にはどんな施設があるか

髙橋）サ高住はそれぞれの施設によって特徴が様々だと思うのですが。

星野）サ高住は「1日1回の安否確認」と「生活相談サービスの提供」が登録の基準になっており、具体的なところまでルール化されていないため、施設により特徴を出すことができます。

それぞれの特徴を大きく分けて3つのタイプに分けると。
１つ目は「シンプルタイプ」、2つ目は「ちょっと豪華なタイプ」、3つ目は、「介護タイプ」です。

髙橋）それぞれどのような違いがあり、どんな方に向いているのか、また費用なども教えてください。

1.シンプルタイプ

星野）まず、「シンプルタイプ」は、お元気で、干渉されたくない方に向いています。

1日1回の「安否確認」はありますが、過剰なサービスや関わりがないので、お一人で暮らしている環境とほぼ変わらず暮らすことができます。

お部屋の中に、キッチンやお風呂もあるので、自分の生活のルーティンを保つことができます。
立地は駅から近いところが多いので、買い物なども外出もしやすいです。
また、共用スペースなどが少なく、スタッフの数も最低限の人数で、かつ、お部屋の広さも6帖～7帖ぐらいなので、費用が比較的安いです。
月額の平均は12万～13万円です。

髙橋）費用を抑えたい方や、今までの生活リズムを崩したくない方、自由に外出したい方にはこちらのタイプが良さそうですね！

２.ちょっと豪華なタイプ

星野）次に、「ちょっと豪華なタイプ」は、お元気で、人と関わりを持ちたい方に向いています。

ラウンジや食堂など共用部分が充実しており、体操などのレクリエーションも行われているので人と関わる機会が多くもてます。

お部屋の中に、キッチンやお風呂もついており、広めで、ご夫婦で住めるお部屋などもあります。
お部屋の雰囲気は分譲マンションのようなイメージです。
駅から遠い場合、送迎のシャトルバスがあったり、移動スーパーが来てくれたりします。
ただ、比較的費用が高めで、月額の平均は16万～25万ぐらい、ご夫婦の場合は、月額25万～35万ぐらいです。

髙橋）ホテルのようなサ高住もありますよね。お部屋が広いのでお荷物が多い方や、コミュニケーションを重視したい方にはこちらのタイプが良さそうですね！

３.介護タイプ

星野）最後に、「介護タイプ」は、一人で日常生活を送るのは難しくなってきているけど、すごく介護が必要ではなく、ご家族がご本人様に頻繁に会えたりと自由度を求める方に向いています。

髙橋）老人ホームですと、ほとんどの場合、外出や訪問の制限があったりしますからね。

星野）はい。介護タイプは、建物内に訪問介護サービスやデイサービスが併設されており、そのサービスを利用しながらご生活ができるので、介護が必要な方でも安心して暮らせます。

また、ゴミ捨てやお掃除、服薬確認、お部屋から食堂までの誘導、一日複数回の安否確認など、シンプルタイプや豪華タイプよりもサービスが手厚くなっています。

お部屋の内にキッチンや浴室はなく、洗面とお手洗いで6帖～8帖ぐらいです。
立地は、駅から近いところもあれば、遠いところもあれば様々です。
費用はサービスが手厚い分、シンプルタイプより高めで月額の平均は16万～18万円ぐらいです。さらに食事サービスが3食付くと、20万円前後になります。

サ高住の食事について

髙橋）サ高住は食事の提供がないところもありますよね。

星野）サ高住の月額利用料のベースは「家賃＋管理費＋生活支援サービス費」になります。

食費は提供しているところもあれば、提供していないところもあり、朝と夜だけというところもあれば、夜だけというところもあります。

髙橋）1食の平均はいくらぐらいですか？

星野）サ高住にもよりますが、平均１食600円～800円ぐらいです。

介護タイプにお住まいの方は3食、食べられる方が多いですが、シンプルタイプや豪華タイプのお住まい方は、お昼は半数ぐらいの方が外食などご自身で食べられ、夕食は7割ぐらいサ高住にて食べられています。

髙橋）やはり外で食べられる方が多いのですね。

まとめ

星野）サ高住は自分がどう生活したいか選択できるところが魅力です。

有料老人ホームよりも施設の特徴が様々で、希望する暮らしに合う施設を見つけられる可能性があります。さらに有料老人ホームより初期費用を抑えることができます。

髙橋）まだまだお元気な方で自由に生活をしたい方には、「シンプルタイプ」と「ちょっと豪華なタイプ」。介護が必要だけど家族が頻繁に会いたいなど少し自由が欲しい方には「介護タイプ」という感じですね。

ただ、様々なタイプがあるので施設紹介会社に相談したり、施設の見学はしっかりしたいですね！

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