今回のテーマは「インターネットで老人ホームを探す時の注意点」です。

高齢者住まい事業者団体連合会の光元さんにお話しをお伺いします。最後までご覧ください。

ネットで老人ホームを検索する際の注意点

髙橋）老人ホームをインターネットで探す方も増えてきていると思います。検索をする際はどういうことに気を付けたほうがいいですか？

光元）例えば「横浜 老人ホーム」と検索すると、上位に表示されるのが「大手の老人ホーム」と「老人ホーム検索サイト」です。まず、このことを知ってもらいたいと思います。

「大手の老人ホーム」は、その会社が運営している施設を調べることができます。

一方、「老人ホーム検索サイト」は地域名や金額などの条件を入れてホームを探すことができます。

老人ホーム検索サイトの運営元

髙橋）「老人ホーム検索サイト」はどんな会社が運営しているのですか？

光元）「老人ホームの検索サイト」は、「老人ホームの紹介」を専門としている会社が運営しています。

髙橋）その会社経由で老人ホームを紹介していただいた場合、料金はかかるのでしょうか？

光元）いいえ、かかりません。お客様が入居された老人ホームが紹介会社へ手数料を支払います。

老人ホーム検索サイトの種類

髙橋）どの検索サイトを使うかによって、何か違いはありますか？

光元）大きく2つのタイプがあります。

１つは、インターネットや電話相談だけで老人ホームを紹介する「ネット系」

もう１つは、実店舗などもあり対面での相談や見学同行をしてくれる「対面系」です。

髙橋）「ネット系」と「対面系」のどちらが良いのか迷いますね。

光元）「ネット系」は、多くの情報を得られるので自分で情報を比較したい方に向いています。

「対面系」は、自分で調べつつも、合いそうな老人ホームを紹介してもらいたい方や、見学同行を希望する方に向いています。

老人ホーム選びには見学がおすすめ

髙橋）「ゆるっとかいご」では、老人ホームを選ぶ際は必ず見学をしましょう！とお伝えしています。
専門家が一緒だと、その場で色々聞けたり確認できるのが良いですね！

光元）はい。老人ホームは、場所や金額のような諸条件だけではなく、サービス内容やレクリエーションなども重要になってきます。

その方の暮らしに合っているかを、専門家の目線でアドバイスをいただけたり、契約の注意点を教えていただけたりします。

老人ホーム検索サイトの上手な使い方と注意点

髙橋）利用しているサイトが「対面系」なのか「ネット系」なのか、どのように確認したらいいですか？

光元）資料請求をする前に、サイトに掲載されている相談窓口に電話して「見学は同行してくれますか？」「対面で色々アドバイスをしてくれますか？」とシンプルに聞いてください！

髙橋）なぜ、資料請求をする前なのですか？

光元）これは業界の独特な仕組みですが、お客様に資料を最初に送った会社が老人ホームから手数料を受け取る権利を得る場合があります。

資料請求と見学同行とを違う会社でしてしまうと、親身になって見学同行をしてくれた会社に手数料が入らなかったり、すでに他社で資料請求済みの場合は、その老人ホームの見学同行を断られてしまう場合があります。

髙橋）それは困りますね！「ネット系」の紹介会社のサイトは検索の上位にあがっていたり、ホームページも見やすかったりするので、知らずに資料請求してしまうと思います。

光元）ですから資料請求前に、見学同行や対面での相談を希望する方は必ず電話で問合せをしてください！

さらに、複数の検索サイトを利用するのもおすすめしません。
よくあるのが、家族それぞれで違う検索サイトを使ってしまうケースです。そうするとやり取りが複雑になったり、あちこちのサイトから電話がきて嫌な思いをされたりする可能性があります。

髙橋）なるほど！検索サイトは一つに絞ることがポイントなんですね！

光元）あと、老人ホーム名で検索する際に気を付けていただきたいことがあります。
表示されたページが公式サイトのページなのか、検索サイトのページなのか。うかつに検索サイトのページから資料請求をしてしまうと、そのサイトに紐づいてしまいます。

髙橋）公式ページなのか、どうかは、どこで見分けたら良いですか？

光元）サイトの上部を確認してください。施設運営会社のロゴがあれば公式サイトです。

まとめ

髙橋）インターネットで老人ホームを探す際は、見学同行や対面での相談を希望するかどうかで利用するサイトを選び、検索サイトは一つに絞るということが大事ですね。

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