今回のテーマは「サービス付き高齢者住宅　通称「サ高住」とは？」です。

どんな人に向いているのか、費用がいくらぐらいなのかを、老人ホーム紹介会社 ロイヤル介護 サービス付き高齢者住宅募集センターの星野さんにお話しいただきます。

サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）とは

髙橋）サ高住とは一言でいうとどんな施設ですか？

星野）「サ高住」は、一言でいうと「60歳以上の方が入居できる安否確認と生活相談がついたバリアフリーの賃貸住宅」です。賃貸住宅なので、介護サービスは付いていないです。必要な方は、併設または地域の介護サービスを利用します。

サ高住はどんな人に向いているか

髙橋）どんな人が向いているのですか？

星野）サ高住を選ばれる人は

• 元気だけど一人暮らしが不安な人
• 元気だけど人との関わりを持ちたい人
• 元気だけど利便性のいいところに住み替えたい人
• （こども目線）元気だけど、近くに親を呼び寄せたい人
• 介護が必要だけど、介護費用を抑えたい人

です。

髙橋）実際はどんな方が入居されていますか？

星野）元気な人もいますし、介護状態の方もいます。入居比率としては、要介護認定を受けている人が約7割、認知症の方が約6割です。

サ高住で受けれるサービス

髙橋）介護が必要な人の方が多いようですが、「安否確認」と「生活相談」だけで十分なのですか？

星野）基本のサービスは「安否確認」と「生活相談」だけですが、介護サービスが併設や隣接されているところが多く、そちらの介護サービスを利用できるので、介護が必要な方でも安心して生活することができます。

「 安否確認 」と「 生活相談 」

髙橋）「安否確認」と「生活相談」とは具体的にどんなことをしてくれるのですか？

星野）サ高住のサービスは施設により全く異なります。

「安否確認」は、お元気かどうか確認するもので、安否確認の方法は施設により異なります。例えば、お部屋に訪問したり、お出かけの時に声をかけたり、食堂での様子を見たりです。

「生活相談」は、生活の支援をすることで、こちらも施設によりサービスは異なります。例えば、設備の使い方をサポートしたり、地域情報の案内をしたり、タクシー呼んだりするコンシェルジュ的なことです。

「 緊急時対応 」

髙橋）緊急時は対応してくれるのですか？

星野）ほとんどの施設が追加サービスとして緊急対応をしています。

対応方法も施設により異なり、常駐のスタッフが対応するところ、警備会社が駆けつけるところがあります。

「スタッフの人数 」

髙橋）常駐するスタッフの人数などは決まっていますか？

星野）日中に介護の資格を持っている人が最低一人、常駐することが決められています。

ほとんどの施設は、24時間365日、最低でも１人スタッフがいますが、中には、9時から18時は人がいて、夜間は人が不在のところもあります。

サ高住の費用相場

髙橋）費用はいくらぐらいかかりますか

星野）サ高住は賃貸住宅なので契約時に敷金などをお支払いします。平均約40万～60万円です。月々の費用は、家賃、管理費、生活支援サービス費がかかり、平均15万～18万円です。

サ高住と老人ホームの違い

髙橋）月々の費用が有料老人よりもお安いですね。

星野）介護サービスが外部を利用すること、施設内の介護スタッフが少ない分、有料老人ホームよりお安くなります。
その分、介護が必要な人は、ご家族のフォローが必要になる場合があります。

髙橋）他にはサ高住と有料老人ホームの大きな違いはありますか？

星野）サ高住は賃貸住宅なので、外出制限がないことです。
自由に出入りを好む方や、ご家族が頻繁に訪問したい方にお勧めです。

コロナ禍では、緊急事態宣言の時は訪問制限がありましたが、解除後は制限なく親に会えたので良かったと入居されたとご家族から喜ばれました。

髙橋）自由度が高いのはメリットの一つですね。
次回は具体的な事例や選ぶ時のポイントをお話しいただきます。

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