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機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームの魅力

加齢や病気が原因となって身体を動かしにくくなると、日常生活にも大きな支障をきたしてしまいます。進行を防いだり、身体機能を回復したりするのに役立つのがリハビリです。

老人ホームのなかには機能訓練室やリハビリ室を設置して、入居者のリハビリに力を入れているところがあります。機能訓練室やリハビリ室ありの老人ホームの概要やメリット、そしてどのような魅力をもっているのかについてみていきましょう。

機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームとは
まずは、機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームの概要についてです。

・部屋の広さ
機能訓練室やリハビリ室の広さは、施設によってさまざまです。なかには、病院のリハビリ室のように、広いスペースを確保しているところもあります。

・リハビリの種類
受けられるリハビリの種類も施設によって異なります。腕や足などの機能が低下している箇所をゆっくり動かす、電気や温熱を活用する、手芸や木工などを通して手先の細かい運動をする、咀嚼や嚥下機能の改善を目的として口の運動をするなどです。

介護付き有料老人ホームは機能訓練指導員を、1人以上配置しなければいけません。機能訓練指導員は理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、鍼灸師、看護師または准看護師のいずれかの資格を必要とします。それぞれが得意とする分野は異なるので、どの有資格者がいるかによって受けられるリハビリの種類も変わってくるでしょう。

・使用器具
平行棒や階段、訓練用のテーブル、マッサージベッドなどのほか、筋力トレーニングマシーンや自転車型トレーニングマシーンといった、スポーツジムに設置されているような器具を設置しているところもあります。

機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームのメリット
機能訓練室・リハビリ室をもつ老人ホームのメリットはつぎの3つです。

・筋力や体力の低下を予防できる
まずは、筋力や体力の低下を予防できることです。筋力や体力が低下すると日常生活を送りにくくなるだけでなく、介護も必要になる可能性が高まります。意識的にリハビリを続けることで筋力や体力の低下を防ぎ、生き生きとした生活を送れるようになるでしょう。

・ケガや病気を予防できる
「平成25年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)」によると、高齢者が介護を必要となった主な原因は脳血管疾患や関節疾患、骨折・転倒などでした。

とくに関節疾患や骨折・転倒を予防するためには、日常的な運動や正しい歩き方・姿勢の維持などを意識しなければいけません。リハビリを通して、運動や正しい歩き方・姿勢の維持を続け、ケガや病気を予防できるメリットもあります。

・自立した生活を送れる
自立とは自分で身の回りのことができる状態ではなく、介護やサポートを必要だとしても主体的に生活を送る状態のことを指します。リハビリを意欲的にするなかで、「もっと頑張ろう」「自分でできることは、なるべく自分でやろう」といった主体的な気持ちが生まれ、自立生活につながっていくはずです。

機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームへの入居がおすすめの人
加齢や病気、ケガなどが原因で身体機能が低下している人におすすめです。身体機能低下をこれ以上進ませないために、そして改善させるために日常的なリハビリが役立ちます。

また介護予防をしたい人にもピッタリです。身体機能を高く保つことで転倒による骨折、廃用症候群、関節疾患などを予防できるでしょう。

機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームの費用相場

老人ホームへ入居する際に気になるのが費用相場です。ここでは、機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームの費用相場をご紹介します。

老人ホームで支払う費用について
機能訓練室・リハビリ室の有無に関わらず、どのような老人ホームへ入居するにも必要な費用は決まっています。入居一時金と月額利用料の2つです。

・入居一時金
ひとつ目は入居一時金です。前払い家賃の意味をもち、初期費用として入居時に支払います。どのくらいの期間入居をするのかを想定し、想定される入居期間に合わせた月額利用料を支払うのが一般的です。具体的な金額は、施設によって異なります。

施設によっては入居一時金を徴収していないところもあります。ただしその分、月額利用料は高めとなることが多いので、必ずしもお得とは限らないことに注意しましょう。

・月額利用料
つぎに月額利用料です。施設ごとに決まった費用を毎月支払います。主な内訳をご説明しましょう。

まずは居住費。施設で利用する居室の家賃に該当するものです。同じ施設でも家賃額は居室のタイプによって異なります。面積が広かったり、ミニキッチンが付いていたりする場合は割高になるでしょう。

食事が提供される場合、注文した分の食費も請求されます。そのほかとして光熱費や施設管理費、介護保険上の介護サービスを利用する場合は施設介護サービス費、そして充実したサービスを提供している施設に加算されるサービス加算費などが含まれます。

機能訓練室・リハビリ室がある施設の場合、個別機能訓練加算が請求されることが多いでしょう。月額利用料に含まれない歯ブラシや石鹸などの日用品費、医療機関を受診した際の医療費、理美容費、交通費などは自己負担です。

機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームの費用相場
当サイトが東京都にある機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームを調査したところ、入居一時金の相場は0円~1億8,000万円ほど、月額利用料の相場は11万円~180万円ほどでした。

入居一時金ゼロ円の場合は月額利用料が高くなり、また反対に入居一時金を多く支払うと、月額利用料が抑えられます。そのため、入居一時金と月額利用料のどちらも金額に幅があるのでしょう。施設によっては入居一時金ありのプラン、入居一時金なしのプランと2種類から選べるところもあるので、個々の事情に合わせて選ぶことをおすすめします。

東京都にある有料老人ホーム全体の費用相場は、入居一時金で約830万円。月額利用料は入居一時金ありで27.8万円、入居一時金なしで31.9万円でした。

機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームに入居する際の注意点

最後に、機能訓練室・リハビリ室ありの老人ホームに入居する際の注意点を5つご紹介します。

どのようなリハビリを受けられるのかをチェックする
先に述べたように、リハビリとひと口にいっても、どのような専門資格をもったスタッフが行うのか、そしてどのような器具があるのかによって内容は異なります。

たとえば嚥下機能を改善したいと思っていたのに言語聴覚士がいないと、適切なリハビリを受けられないかもしれません。施設ホームページやパンフレットだけでなく、直接問い合わせて詳細を確認してください。また1週間に受けられる回数も、あわせてチェックしておくといいでしょう。

医療機関や介護老人保健施設のようなリハビリは期待しない
2つ目は医療機関や、介護老人保健施設のようなリハビリを期待しないことです。リハビリを専門に行っている医療機関や、在宅復帰に向けたリハビリを目的とした介護老人保健施設の場合、事業目的そのものがリハビリといっても過言ではありません。

そのため、リハビリスタッフやリハビリ室、器具、内容が充実しているのは当たりまえです。有料老人ホームは毎日の安定した暮らしが主な事業目的となることから、医療機関や介護老人保健施設のような高度なリハビリは期待しないほうがいいでしょう。

月額利用料に含まれるサービス内容をチェックする
一般的に月額利用料に含まれるのは家賃や食費、光熱水費、施設管理費などです。日用品費や医療費、医薬品費、交通費、交際費などは含まれません。しかし詳細は施設によって異なるため、入居前に内容をチェックしておきましょう。

退去をすすめられる可能性がある
まず定義として、老人ホームは終身契約ではありません。入居者の状況変化などによっては、入居途中で退去をすすめられる可能性もあります。

医療依存度が高まって施設内では対応できなくなった、月額利用料を払えなくなった、3ヶ月以上入院することになったなどが主な理由です。条件は施設によって異なります。基本的には契約書や重要事項説明書に記載されているので、よく読んで確認しておきましょう。

ホームを選ぶときは比較検討する
最後は、ホームを選ぶときは比較検討することです。特徴や具体的な費用は施設によって大きく異なります。まずは自分が希望する条件を整理し、いくつかの施設を比較検討するようにしましょう。

見学する際はリハビリが行われている時間帯に、見学時間を調整してもらうのがおすすめです。どのような器具がそろっているのか、使われている形跡があるか、汚れたままになっていないか、そして入居者がどのようにリハビリに取り組んでいるのかを確認しましょう。

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