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【事例】デイサービスの成功事例と失敗事例

カテゴリ：在宅介護の知識

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今回のテーマは「デイサービスの活用事例」です。

デイサービスの活用事例について在宅介護サポーターの永井さんに成功事例と失敗事例の両方をご紹介いただきます。

デイサービスとは

永井）デイサービスは上手く活用できると、認知症状の改善や、リハビリによる身体的な改善につながります。それだけではなく、家族の関係も改善することがあります。

高橋）デイサービスは自宅での介護において上手に活用できるとプラスの面が多いですよね。

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上手く活用できている人とできてない人の違い

高橋）デイサービスを上手く活用できている人と、できていない人の違いは、なんですか？

永井）違いは、本人がどのように過ごしたいかを把握し、本人に合うデイサービスに通えていることと、デイサービス利用中にも家族が専門家と情報共有ができているかどうかです！

高橋）具体的にはどういうことですか？

永井）成功事例と失敗事例を紹介しながらお伝えします。

▼失敗事例とその解決策

まず、失敗事例です。

ご利用者Aさんは、80歳女性、旦那様と娘さんと三人暮らしでした。

軽度の認知症により要介護認定1を受け、自宅で介護サービスを利用することになりました。
Aさんは色々なところに出かけることや、人を自宅に招くことが好きな社交的で面倒見が良いタイプでしたので、娘さんは、お昼はみんなで作ったり、レクリエーションでは近所を散歩したりする、小規模でアットホームな雰囲気のデイサービスを選びました。

しかし、3か月ほど経ったころ、「あそこに行くと、ボケている人が多くて話が通じないし、割烹着を着せられて食事作りや片付けをさせられるから行きたくない！」と行くのを強く拒否してデイサービスに行けなくなりました。

高橋）娘さんは、お母さんの性格を考えて合いそうなデイサービスを選んだのにも関わらず、お母さんが嫌になってしまったのはなぜですか？

永井）その要因としては２つ考えられました。

Aさんは社交的なタイプでしたので、アットホームなデイサービスを選んだけれど、本人と話が合うような人がいなかったこと。
お出かけするのが好きだったので、デイサービスにもオシャレをして出かけたのに、割烹着を着せられて食事づくりをさせられることが不満だったこと。

高橋）んーーーーーーー、そうですかぁ。

永井）そうだったんです。周りは良かれと思って選んでも、通ってから見えてくるものもありますよね。その不満に気付いてあげるには、デイサービスから帰ってきた時の様子を見ておくことがポイントです。

帰って来た時に嬉しそうな顔をしていない、機嫌が悪いなど、本人が不満そうな様子があれば、すぐにデイサービスの相談員やケアマネジャーに相談してください。

高橋）そのデイサービスが合っているかどうかを見極めるには、帰ってきた時の様子を見ておくことが大事ですね！

▼成功事例

永井）はい。次に成功事例です。
デイサービスに通い始めて介護度が5から1に改善をされた方です。

ご利用者Bさんは82歳女性、息子さんと2人暮らし。
完全車いす生活で認知症もあり引きこもり。
自宅でベッドの上から動かない生活をしていました。
息子さんはそんな動かず覇気もないお母さんにイライラされており、関係性も悪くなっていました。

ケアマネさんの勧めもあり、一大決心をして週1回デイサービスに通い始めました。
本人と家族と、デイサービスの生活相談員が何度もデイサービスでの様子と自宅での様子、ご本人の想いなどを情報共有しながら、レクリエーションやリハビリへの参加を促していくことで、本人の意欲が徐々に高まり、デイサービスに週4回通えるようになりました。
また、最終的には車いすから降りて、自力で歩けるようになりました。

高橋）それはすごいですね！そんなことって実際にあるのですね！

永井）はい。極端な成功事例ではありますが、このように回復される方は沢山います！

高橋）回復されるとご本人もご家族も嬉しいですよね！

永井）そうなのです。
回復されたことで、本人の気持ちが前向きになり、息子さんとの会話も増え、家族関係も大きく改善されました。

高橋）それは良いお話ですね！

永井）私たちもお役に立ててとても嬉しかったです。