今回のテーマは「家族信託のQ&A 認知症でも家族信託の契約は可能？ 」です。

家族信託Q&A

認知症の家族信託

【Q】認知症でも家族信託はできるのでしょうか？

【A】その人の状態によります。

例えば、明らかに家族の顔が認識できていないような状態の方は難しいですが、自分の財産を家族に管理してほしいという意思表示をハッキリ出来る方は契約できる可能性があります。

[解説]

髙橋）介護度が最も高い数値である「要介護5」でも大丈夫ですか？

村山）例えば、身体的な介護度が高くても、頭はハッキリしている場合（ALSの患者さん等）があるように、要介護度が高い方でも、判断能力が低いとは限らないので、要介護度は最重要ではありません。

また、”認知症の診断をされた＝家族信託が絶対に無理”というわけでもありません。

判断基準

髙橋）家族信託契約が可能かどうかは、誰が判断するのですか？

村山）基本的には家族信託に関わる司法書士などの専門家が判断することになります。

実際、際どいケースがあります。私の場合、判断が難しいケースは、かかりつけのお医者さんに診断書を書いていただくようにしています。

具体的には、認知症の初期症状が出ているが、自分の財産をきちんと把握でき、自分の家族に管理を任せたいと意思表示ができるかどうか、という視点で診断書を書いていただきます。

まとめ

永井）認知症の症状が多少あっても、諦めずに専門家に相談した方が良いですね！

村山）そうですね！出来るだけ早めに相談をしていただけたらと思います。

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