今回のテーマは「在宅介護とお金」です。

介護施設の施設長を経験されファイナンシャルプランナーである木村誠さんに「自宅で介護する時のお金について」教えていただきます。

在宅介護の費用

髙橋）木村さん、在宅介護にかかる費用っていくらぐらいですか？

木村）いくらかかるか気になりますよね。でも「いくら！」という答えが難しいです。

髙橋）どうしてですか？

木村）なぜなら、平均金額の情報はでていますが、そもそも介護にかかる費用のとらえ方（食費を含むか含まないかなど）が答える人により変わるので平均値が当てにならないです。

在宅介護費用の考え方

髙橋）では、どのように考えたらいいでしょうか？

木村）在宅介護の費用を考えるには、３つのカテゴリーに分けられます。

• １つ目が、訪問介護や訪問入浴などの「介護保険サービスの費用」
• ２つ目が、配食やおむつ代、医療費など、「介護サービス以外にかかる費用」
• ３つ目が、家賃や食費などの「生活費」です。

髙橋）この3つ目の家賃や食費は意外と忘れられがちですよね！

木村）そうなのです！これって介護の費用というイメージはないかもしれないですが、ここに目を向けることで、生活全体の出費を抑えることもできます。

髙橋）どういうことでしょうか

木村）民間の保険料、携帯などの通信費や、通信販売の定期便など毎月発生している出費を見直すことで、家計の圧迫を抑えることができます。介護費用ばかりを気にしていて、普段の生活のそういうところができていないご家庭が多いです。

髙橋）確かに、そういうことって忘れがちですね！

木村）そうなのです！こういうところを見直すことで２、3万円ぐらい浮かせることができます。

2021年度の生命保険文化センターの調査では在宅介護に要した費用は平均月4.8万円です。

まとめ

木村）この金額だけにとらわれて負担に感じずに、家計全体を調整することに目を向けていくことが大事です！

髙橋）よりよい介護を続けていくには、不要な出費を抑えることがポイントですね！

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