水分補給と脱水について【おすすめの対策】

健康に生活する為に欠かせないのが日ごろの身体のケアです。その中でも、とかく忘れがちなのが、水分補給。そして、水分量が減少した際に起きる脱水です。

脱水の原因は・・・

脱水症状の「めやす」について・・・

□脱水症については、健康時体重に比較して3～5％の体液喪失状態を軽度①、同様に6～9％を中等度②、10％以上を重度③と段階的に重症度合いが診断されます。

例外：一週間以内に4％以上の急激な体重減少が認められた。（健康時体重不明且つ着衣のままの状態）

□大量の汗をかいたあとの水分補給として、水分だけでなく電解質の補給も必要です。一方のみの摂取では、水分を摂っているのに体液のバランスが崩れ脱水症状になる可能性があります。

□①から②の段階では特に、水分糖分電解質がバランスよく配分され水分・塩分吸収に優れている経口補水液摂取がおすすめです。1日あたりの摂取量の目安は500～1000mL。

トイレの数をいたずらに増やさないために、少量で摂取する回数を増やす方法に切り替えましょう。

具体的な摂取方法は？

□1日の水分としての摂取量を1200～1600mlとして、コップ1杯を1日6～8回くらい最低でも飲むといいでしょう。

例：寝起き　朝ごはん　間食　お昼ごはん　間食　夜ごはん　お休み前

水分補給を習慣化しておきましょう。出かける前、帰宅時の

コップ1杯も習慣化してみましょう。

ただし、むくみや疾患がある場合は、医師の指示に従って水分量を調整する必要があります。

脱水（熱中症）予防のおすすめ対策

脱水になりがちなあなたへ

ちょっとした工夫のご提案です。

全部を実施する必要はございません。出来る事からはじめてみませんか？

環境・・・

□自宅では利尿作用の無いお好きな飲み物や、水分を含むおやつを身近に置くように心がけましょう。

□高齢者の激しい運動は急な発汗を招くため、重度の脱水状態になりやすいので避けましょう。

□夏は高温多湿、場は暖房器具による乾燥した環境になりやすく、脱水のリスクが高まった状態になります。エアコンや衣服を用いた温度調節が重要です。

□おトイレの為に水分を控えている高齢者の方であれば、外出でのトイレのタイミング、リハビリパンツの検討等対策してみる事も効果的です。

□介護保険を利用されている方は、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所等にてご相談の上、自宅でのトイレの環境ややり方を見直してみるのも手かもしれません。

食事・・・

※下記は、あくまで目安です。かかりつけの医師等にまずご相談ください。

①利尿作用のあるものは避ける

例：コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、フルーツジュース、コーラ等

ほうじ茶、煎茶、玄米茶等がおすすめです。

②カリウム補給を意識してみる

例：オレンジジュースや野菜ジュース

③果物を食生活の中に組み込む

水分補給・食物繊維・ビタミン、ミネラル摂取可能とメリットが多いです。

例：スイカ、イチゴ、ミカン、リンゴ、桃

④ゼリーなら誤嚥防止に繋がり、外出先でも比較的食べやすいため、おやつ代わりに取り入れる

⑤常温の飲み物を選ぶ

ストローを使う等飲み方の工夫もよいでしょう。

⑥トイレに行った後は、水分を摂る

習慣づけると良いでしょう。

⑦嚥下（えんげ）機能の低下している方の水分補給には、とろみを使う

などの工夫が必要です。料理にとろみをつけるとなお良いでしょう。

⑧お水に砂糖や蜂蜜等加える

炭酸飲料やジュース等好きな味や好みの飲み物から水分補給の習慣をつけてみるのも良いでしょう。

水分補給と脱水について【予防と原因】を読む

参考

健康長寿ネット

高齢者の食事摂取基準