見守りサービスの種類と選び方を紹介！

遠くに住む高齢のご両親が元気かどうか、心配な人は多いのではないでしょうか。
時々訪問したり、電話したりすることで安否確認はできるものの、仕事や育児などでなかなか頻繁には連絡が取れないことも多いでしょう。

そこで、忙しくて自分で見守りができない方向けに見守りサービスがあります。本記事では、見守りサービスの種類や内容、選び方について詳しく解説します。

見守りサービスとは

高齢の両親の様子を知らせる見守りサービスは、遠距離介護とも呼ばれることがあります。側で見守ることができない人のための便利なサービスです。

見守りサービスは、主に自宅で暮らしている高齢の両親とその家族向けに提供されているサービスで、「訪問型」「カメラ型」などの種類があります。提供元はセキュリティ会社や郵便局などのさまざまな企業です。また、見守りサービスは基本的に介護保険適用外のため、費用は全額自己負担です。サービスの中には高額なものもあり、サービス内容だけで選ばずに費用も確認することが大切です。

見守りサービスの種類

見守りサービスには主に、「訪問型」「カメラ型」「センサー型」「宅配型」「会話型」「緊急時通報型」の6種類があります。
見守りサービスを利用することで、離れて暮らす両親が転倒などをして怪我をしていないか、身体具合は悪くないか、緊急事態が起きていないかなどを確認することができます。

訪問型見守りサービス

訪問型は、スタッフが利用者である高齢者の自宅へ定期的に訪問して安否確認をするサービスです。スタッフは利用者から健康状態や食事の摂取状況などを聞いて記録を行い、状況を離れて暮らす家族に伝えます。利用者は直接スタッフと話せるので、孤独感が軽減されるというメリットがあります。
ただし、訪問の回数は月に1、2回ほどなので、緊急時の対応はできません。

カメラ型見守りサービス

カメラ型は、利用者の自宅にカメラを設置し、健康状態や生活状況が確認できるサービスです。家族やスタッフが利用者の現況を常に把握できるので、転倒や病気で倒れたなどという緊急時にも素早く対応できるのがメリットです。しかし、常に見られると気持ちが休まらないなど、人によっては精神的な負担を感じる場合もあります。本人のプライバシーに配慮した上で利用する必要があります。カメラ型の見守りグッズには、普通のカメラの形状のものだけでなく、利用者に配慮した形状のものもあります。

GROOVE X の「LOVOTらぼっと」は、カメラでライブモニターができ、Wi-Fiとスマートフォンがあれば使用できる見守りロボットです。ペット型のかわいらしいフォルムで、動きや声でコミュニケーションを取ってくるので親しみやすく、1人暮らしの寂しさを軽減できるというメリットがあります。利用料は本体価格369,600円＋月額10,998円〜と、他の見守りグッズと比べると高額です。

センサー型見守りサービス

センサー型は、利用者の自宅にセンサーを設置して健康状態や現在の状況を感知して見守るサービスです。センサーに一定時間反応がなければ、家族の元に連絡がいきます。そして、緊急の際には利用者の自宅までサービス会社のスタッフが駆けつけるサービスもあります。

また、冷蔵庫などの家電製品が一定期間開け締めされないと、利用者の動きが止まっていると察知するシステムなど、通報の方法は種類によってさまざまです。多くの場合、カメラ型のように常に様子を確認することはできませんが、プライバシーに配慮した見守りができます。

セントラル警備保障の「見守りハピネス」はセンサー型と通報型の見守りグッズです。人感センサーで12時間反応がないと自動的に通報されます。また、自分でボタンを押して通報することも可能で、通報があると警護スタッフや救急隊員が駆けつけます。さらに、このグッズではカメラでライブモニターもできるので、目視で様子を確認することが可能です。Wi-Fiとスマートフォンがあればすぐ使用できます。なお、見守りハピネスは認知症の人は利用することができません。利用料は初期費用が0円で、月額は3,080円～でプランによって異なります。

宅配型見守りサービス

宅配型では、高齢者の食事を宅配で届ける際に、健康状態のチェックや安否確認をします。食事の栄養管理ができ、食品を高齢者向けに柔らかくするなどの配慮もなされており、食事の支度も省ける点がメリットです。

ただし、1食当たりだいたい500円程度なので、毎日となると費用が比較的高額となります。また、食事はお弁当で届けられることが一般的で、味気なさを感じたり、味つけが好みに合わない可能性もあります。

会話型見守りサービス

会話型は、利用者と電話で話して見守るサービスです。電話は普段から使用しているので、操作が簡単なことがメリットです。家族にも内容が連絡されるので、状況が把握でき安心につながります。ただし、利用者の体調不良などで、質問したことに答えられないことがあります。リクシスの「おせっかいネコ」は電話ではなく、LINEを利用することで両親の状態を把握できます。操作はAIのタマの質問に答えるだけです。スマートフォンの使い方に慣れてもらうこともできます。利用料は基本的に0円です。

緊急時通報型見守りサービス

緊急時通報型は、利用者本人が身体の異変を感じたときにボタンを押して通報ができるサービスです。壁に備え付けるタイプだけでなく、利用者の首から装置を下げて、いつでもすぐ押せるタイプのものもあります。いざという時にボタンを押すとスタッフが駆けつけるので安心です。ただし、ボタンを押せない場合は通報できないケースもあります。

セコムの「セコムみまもりホン」は、緊急ストラップを抜くだけでセコムみまもりホンへ電話が繋がる見守りグッズです。状況によってセコムスタッフが駆けつけるので緊急時に役立ちます。利用料は加入金が11,000円で、月額2,420円です。

見守りサービスの選び方       

ここまででご紹介したように、見守りサービスにはそれぞれ特徴があります。しかしどれを選んだらいいか悩んでしまうかもしれません。
見守りサービスは、本人の意思や状況、目的などを考慮した上で選ぶ必要があります。         

本人の意向を尊重する

見守りサービスを選ぶには利用者の意向を尊重することが大切です。見守りサービスを利用するのは、家族の安心につながりますが、監視されていることに対して抵抗感を持つ利用者も少なくありません。本人の意思を考慮しないでサービスを選んでトラブルにならないように、本人が納得していて抵抗感が少ないサービスを利用することが重要です。

状況や目的に合わせて選ぶ

サービス内容はそれぞれ異なっているので、利用者の状況や目的に合わせて選びましょう。24時間常に見守りをした方が良いのか、週に1度の訪問で良いのか、メールなどで通知をもらうだけで十分なのか、個々の利用者によって違います。また、サービス内容によって高額なものもあるので、目的を考えて本当に必要なサービスを選ぶことが大切です。             

機械を使用する場合は操作が簡単なものを選ぶ

高齢者は機械の操作が苦手なことが多いので、使用する場合は、操作が簡単なものが適しています。複雑な操作の機械の場合、緊急時には混乱してしまい操作不能になる可能性もあります。機械を使用する場合は、ボタンひとつ押すだけで通報ができるなど、すぐに覚えられるものを選ぶと良いでしょう。
また利用する際は時々、操作方法の確認をすることも大切です。

迷ったら専門家に相談する

さまざまな種類のサービスがあり、自分の両親にはどれが適切か判断しかねるときは、専門家に相談することをおすすめします。利用する目的や予算を伝え、適切なサービスは何なのか相談しましょう。見守りサービスだけでなく、デイサービスなどの利用により地域との関わりを持つことができ、結果的に見守りにつながることもあります。地域包括支援センターやケアマネージャー、ロイヤル介護などの介護事業者に相談すれば、最適なサービスがわかるでしょう。

ライフスタイルに合った見守りサービスを利用しよう

ここまで、見守りサービスにはどのような種類があるか、その内容と選び方を解説しました。見守りサービスは、利用者ごとにどのようなサービスが必要なのかが異なります。
また、カメラでの見守りに抵抗感を持つ人も少なくないので、本人の意思を尊重して抵抗感なく利用できるように選んでいくことが大切です。困ったときには専門家や専門の企業に相談することをおすすめします。

ロイヤル介護では、デイサービスや老人ホームへの入居も視野に入れ、介護方針について有資格者や介護現場の職員に相談できます。また、「みまもりショールーム」という、みまもりグッズやサービスをまとめたショールームを開催しています。もしご興味があればゆっくりとご覧いただけますので、実際の見守りグッズを手に取り見守りサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

場所	イトーヨーカドー多摩センター店4階　（多摩センター駅 徒歩3分）
参加企業（アイウエオ順）	・GROOVE X株式会社　　　 ・セコム株式会社 ・象印マホービン株式会社　　・株式会社パートナーズ ・ネコサポステーション（ヤマト運輸グループ） ・ユカイ工業株式会社　　　　・株式会社リクシス ※今後参画企業、展示商品は増えていく予定です。