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介護のまめ知識
「徘徊」とは認知症の方が、目的もなく歩き回る、車いすで動き回る、床やベッドの上で這(は)い回るといった行動を取る症状のことです。家の外に出て徘徊するようになると、行方不明になったり事故に巻き込まれたりすることがあるので危険です。
認知症による症状を行動・心理症状(Behavioral and psychological symptoms of dementia、BPSD)というのですが、徘徊は行動症状に属します。
徘徊すると認知症の方自身に被害が及ぶだけでなく、家族などの介護をする人たちもお世話が大変になります。
そこでこの記事では、徘徊の状況、原因、対処時の注意点、予防法、対策について解説・紹介します。
参考:厚生労働省の「認定調査員テキスト(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077237.pdf)」
徘徊は認知症の行動症状の1つで、行動症状にはその他に焦燥、攻撃性、介護への抵抗、不穏、ののしりといった行動があります。
行動症状は、妄想、誤認、幻覚、うつ、不眠、不安などの心理症状とわけて考えられますが、両者は密接につながっていて、例えば心理症状が悪化して行動症状に、つまり徘徊につながることもあります。
認知症患者は自分の意思で家や介護施設の外に出たものの、目的地がわからなくなり、さらに今どこにいるのかもわからなくなってしまうので、家や介護施設に戻ることができません。
その結果、街中を徘徊することになります。
認知症の方が街中を徘徊していても、見た目は散歩をしているだけなので道行く人たちと見分けがつきづらいです。また深夜に徘徊すると、他人に見られる機会も減ります。そのため徘徊は長時間に及ぶことがあります。
長時間歩くことで転倒によるケガのリスクが高まります。また夏場は熱中症、冬場は低体温症の危険があります。
このように徘徊は命に関わる問題に繋がりかねないため、予防や対策が重要になってきます。
警察庁の「令和2年における行方不明者の状況」によると、2020年の行方不明者の届出受理数は全国で77,022人、例年8万~9万人で推移しています。
この数には家族や仕事、犯罪などが原因で行方不明になる人も含まれていますが、原因として最も多いのが認知症を含む疾病関係です。
2020年の行方不明者77,022人のうち、疾病関係は23,592人(31%)で、そのうち認知症は17,565人でした。
17,565人は全体(77,022人)の23%なので、行方不明者の2割は認知症による行方不明者、つまり徘徊によるものと考えてよいでしょう。
認知症による行方不明者の数は次のように推移しています。
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|
15,432人 | 15,863人 | 16,927人 | 17,479人 | 17,565人 |
認知症による行方不明者数は年々増加傾向にあることがわかります。
なぜ徘徊が起きるのでしょうか。
原因やきっかけには、①身体的なきっかけ、②環境、③心理的なもの、があります。1つずつ解説します。
徘徊には必ずきっかけがあります。
例えば、「トイレに行こう」「食べ物を取りに行こう」と思って立ち上がったものの、その目的を忘れてしまって歩き始めてしまいます。身体的なきっかけによって起きる徘徊では、介護者が、認知症患者が行動を起こしたらすぐにトイレに連れていったり、冷蔵庫で食べ物を取るように案内したりすれば予防できることがあります。
家では徘徊をしていなかったのに、介護施設への入居をきっかけに徘徊が始まってしまうことがあります。
認知症の方は生活環境によって混乱を起こしやすいという特徴があります。介護施設に入居したことを忘れてしまい、家に帰るために歩き始めて徘徊を始めてしまうことがあります。
つまり、急激な環境の変化を避けることが徘徊を予防する方法に1つになります。
身体的なきっかけがないのに、また、環境の変化がないのに徘徊する場合は、心理的な作用が原因と考えられます。心理的原因には①ストレス、②過去の習慣や記憶、③思考力・判断力の低下、があります。
認知症を発症すると、原因がなく不安や焦燥感に襲われることがあります。
健康な人でも不安に襲われると、居ても立っても居られない状態になって歩きたくなることがあります。認知症の方は不安を増幅させやすく、さまざまなきっかけで歩き始めてしまいます。また、いろいろなことができなくなることがストレスになり、それが不安につながって徘徊を起こすこともあります。
徘徊は過去の習慣や記憶によって起きていることがあります。
例えば、子どもを迎えに行かなければならないと思って外に出てしまったり、買い物に行くつもりで外出したりします。
認知症の方は真剣に「早く迎えに行ってあげなければならない」「買い物をしないと夕飯の時間に間に合わない」と思って外出しようとしているので、他の人がそれを強く制止しようとすると反発したりストレスを抱えたりすることになります。
歩き始めや、歩き出してしばらくの間は目的を認識しているものの、歩いている途中で思考力や判断力が失われて徘徊につながってしまうことがあります。
例えば、実際に買い物に行く必要があって家を出てスーパーに向かったところ、途中でなぜ街中を歩いているのかわからなくなったり、どこを歩いているのかわからなくなったりすることがあります。
家族が徘徊すると、介護をしている人はとても焦るでしょう。そのため、認知症の方の行動を抑制したり、叱ったりしてしまうことがあると思います。
しかしそれが逆効果になってストレスが増えて徘徊の頻度が高くなってしまうことがあります。ここでは徘徊に対処する際の注意点を紹介します。
徘徊している人を無理やり家に連れ戻そうとすると、強く反抗することがあります。認知症患者は正しいことをしていると思っているので、それに反対されると感情的になります。
徘徊を見つけることができても無理に引き止めるのではなく、その人に寄り添うことが大切です。まずは一緒に「何か」を探してあげたほうがよいでしょう。しばらく一緒に歩き、気持ちを落ち着かせることを優先します。そして気持ちが落ち着いたタイミングで帰宅を促すのが良いでしょう。
認知症を発症した家族が徘徊を始めたら、同居の家族は自分たちだけで解決しようとせず、多くの人に協力を求めましょう。
例えば、認知症患者が立ち寄る可能性のある店や使いそうな交通機関に事前に知らせておくと、みたときにすぐに家族に知らせてもらえます。そして家族が近所を探しても見つからなかったら、すぐに警察に知らせてください。また、介護サービスを使っている場合は、その介護事業者にも連絡してください。
徘徊を予防するためにはどのようなことが必要なのでしょうか。徘徊の予防に効果がある方法を紹介します。
ストレスがきっかけで徘徊している場合、ストレスを取り除いてあげると歩き回らなくなります。
ただ、ストレスの原因は人によって異なり、家族にとっては予想もできないことがきっかけになっているかもしれません。
そのため家族は、認知症の方を観察して原因を特定しましょう。徘徊ではパターンがみられることがあります。例えば、トイレに行こうとして玄関に向かって外出してしまうというパターンをつかむことができたら、立ち上がったときにトイレに案内することで予防できることがあります。
認知症の方に趣味や仕事を見つけてあげると徘徊を予防できることがあります。趣味や仕事は、心の平穏につながります。
そして運動習慣が身につくと多くのエネルギーを消費できるので、歩く意欲を低下させることができます。認知症患者さんが「買い物に行かなければならない」と思ったとしても、そのとき疲れていれば、家族が「今日は疲れているから明日にしませんか」と声かけすることで「そうだね」と言ってもらえる場合もあるでしょう。
徘徊を予防するには、認知症の方が徘徊に使う集中力やエネルギーを、趣味や仕事、運動に向けてもらうことが重要です。
深夜の徘徊では、便意や腰痛による痛みによって目覚めることがきっかけになることがあります。
そのため眠る前にトイレを済ませたり、腰痛の治療を受けてもらったりすると、徘徊のきっかけをなくすことができます。生活リズムや体調を整えることで徘徊しなくなることがあります。
徘徊には行動パターンがある場合がほとんどです。認知症患者さんがよく行く店やよく使う交通機関を把握しておくと、いなくなった時にすぐに探しに行くことができます。
こういった行動パターンは介護事業者にも伝えておきましょう。また、自治体の介護の部署などと連携することで、事故のリスクを減らすことができます。
認知症の方が元気で、徘徊の移動範囲が広くなってしまう場合、徘徊に気づきやすい環境を作っておくことも有効です。以下のような準備をしておきましょう。
●家の玄関や窓、ベッドにセンサーを設置する ●服や持ち物に名前と連絡先を書いておく ●名前と連絡先を書いたカードを、IDカードのように首からぶら下げてもらう |
センサーをつけておけば、行動を起こす瞬間や外に出る瞬間を把握できるので、徘徊を予防しやすくなります。
また、警察に通報したときに、警察官が身元を確認できるように、名前と連絡先がすぐにわかるものを身につけてもらうようにするとよいでしょう。
徘徊を含め、家族に介護が必要な状態になったら、その家族はまずは地域包括支援センターに問い合わせてみてください。
地域包括支援センターは各市区町村内に設置されており、介護、医療、保健、福祉の面から認知症患者さんとその家族を支援する組織で、介護の相談窓口を兼ねています。
家族が徘徊を始めたら介護のプロに相談するという方法もあります。
介護事業者は徘徊の原因や対処、予防を熟知しているので、家族の支えになります。ロイヤル介護は徘徊を含めた介護に関する相談を受け付けおり、介護の有資格者や介護現場の経験者が対応します。
徘徊の対策や予防は早いほど効果が出やすいので、「もしかしたら」と感じた段階でご相談ください。
また、インターネットを使ったオンライン相談や電話相談も行なっています。
ロイヤル介護はでは、徘徊のような介護の必要な悩みから、介護に関するちょっとした疑問まで対応可能なため、お気軽にご相談ください。
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