老人ホームの紹介センターとは？特徴や利用するメリット、注意点を解説

老人ホームは公的・民間を含めると非常に多くの種類があります。受け入れ条件やサービスの内容がそれぞれ異なり、しかも施設によって設備や立地条件、費用なども変わりますので、どの施設を選ぶべきか分からずに悩む方は少なくありません。

そんな方にとって強い味方となってくれるのが老人ホームの「紹介センター」です。紹介センターはどのような特徴を持つ機関なのか、利用するとどんなメリットを得られるのかといった情報をまとめながら、注意点も含めて詳しく解説します。

老人ホームの紹介を行ってくれる紹介センターとは？

老人ホームの紹介は様々な形で受けることが可能です。知人からおすすめをもらうこともできれば、ケアマネージャーから情報を得ることもできますし、自治体の福祉課でも紹介を行っています。ただし、これらの人や機関が握っている老人ホームの情報は意外と少ないことが難点です。

紹介センターは、希望するタイプの老人ホームの情報を提供して紹介を行う、民間が運営する照会サービスになります。相談センターを利用することにより、利用者に合った老人ホームをスムーズに見つけることが可能です。

老人ホーム紹介センターのメリット

老人ホーム紹介センターを利用する主なメリットは、これからお伝えする4点です。どのようなサービスに期待することができるのか詳しくお伝えします。

全国の介護施設情報を豊富に扱っている

紹介センターは、全国各地の介護施設情報を豊富に取り揃えていることが特徴です。お住まいの地域だけではなく、近隣の都道府県から老人ホームを見つけることもできますし、遠く離れた地方都市にある介護施設の情報を入手することもできます。

老人ホームの費用は都市部ほど高く、地方ほど安くなることが一般的です。費用を抑えるためには移住を検討することも有効ですが、引越し先の介護施設について自力で詳しく知ることは難しいので、紹介センターの力を借りることをおすすめします。

専門性の高い相談員に相談できる

紹介センターに勤めている職員は、専門的な知識に長けた相談員ばかりです。施設の種類ごとの特徴についても当然のように熟知しています。特定の施設の設備や雰囲気に関する情報等も持っていますので、有益な情報を入手できることもメリットです。

入居後のアフターフォローも受けられる

良いと思って入居を決めた施設でも、入居後に想定外の事態が起きたり、トラブルに巻き込まれたりする可能性はゼロではありません。こういった場合には、相談した紹介センターからのアフターフォローを受けられますので、安心して入居先を選ぶことができます。

利用は基本無料

紹介センターは、紹介を行っている介護施設から広告料等を受け取ることによって運営を行っています。そのため、介護を受ける側の方がお金を支払うことは基本的にありません。相談だけでも、紹介を受けた老人ホームに入居を決めても、料金は基本無料です。

老人ホーム紹介センターを利用する際の注意点

老人ホーム紹介センターは非常に便利で心強い存在ですが、センターによって当たり外れがあることには注意しなければなりません。相談員のスキルが低かったり、提携する介護施設が少なかったりすると、満足のいく老人ホームに巡り会うことが難しくなります。

また、提供する情報の種類が偏っている紹介センターにも注意が必要です。悪質な紹介センターの場合、高額な成約料を支払う介護施設を優先して紹介することがあります。利用者の希望を聞き入れてくれないと感じたら、その紹介センターの利用は避けたほうが賢明です。

老人ホーム紹介センターへの相談方法

老人ホーム紹介センターには、以下の3つの方法を用いて相談を持ち掛けることができます。本格的な入居先探しはもちろん、老人ホームに関する基礎的な質問への回答にも期待できますので、気軽に連絡を取ってみましょう。

店頭相談

最も基本的な相談方法が、店頭で担当者と対話できる「店頭相談」です。目と目を合わせて直に話し合いができることがメリットで、正確に希望を伝えることができます。施設の資料にその場で目を通せることも、店頭相談ならではのメリットです。

ご自宅から近い場所に紹介センターがある場合は、まず店頭相談を受けることをおすすめします。ただし、健康状態によっては現地まで直接足を運ぶことが難しいことや、紹介センターの営業時間に併せて行動しなければならないことはデメリットです。

電話相談

紹介センターを訪れることが難しいという場合は、電話相談を受け付けている紹介センターを利用すると良いでしょう。店頭相談と比較してサービスの内容が変わることはなく、電話越しでも丁寧な対応を受けることができます。

こちらも店頭相談と同じく紹介センターの営業時間に合わせる必要がありますが、外出先からでもサービスを利用できることはメリットです。デメリットとなるのは、対面でやり取りすることと比べて意思の疎通を取りにくいことでしょう。

オンライン相談

インターネットのチャットやEメールといった方法を使ってオンライン相談を持ち掛けることもできます。対面や電話と比べて非常に気軽にサービスを受けられることがメリットで、自宅や外出先、移動中などあらゆる場面で相談することが可能です。

文字でやり取りを行えるため、情報が手元に残り、何度も読み返せるという点もオンライン相談ならではのメリットになります。デメリットとしては、ネットを使い慣れていない高齢者の方の場合、自分自身で情報を収集することが困難になるという点です。

まとめ

老人ホームに関する情報を集めたい場合は、民間が運営する情報センターを活用すると便利です。紹介センターは全国各地の介護施設に関する情報を持っており、利用者が望む条件を満たした施設の紹介を行っています。

紹介センターで受け付けている相談方法は、店頭・電話・オンラインという3種類です。いずれも専門性の高い相談員とやり取りできますが、相談料はかかりません。貴重な情報源の一つとして、紹介センターを活用しましょう。