最新の介護食（レトルト・通販など）をご紹介！

そこで今回は、高齢者がおいしく楽しく食事できるようにと作られた、最新の介護職をご紹介します。

年齢とともに栄養不足に

高齢者のなかには自分でも気づかないうちに、栄養不足に陥っている人が少なくありません。
物を噛んだり飲み込んだりする力がなくなるにつれて、食べられるものが減っていき、栄養が足りなくなっていくからです。

この傾向は、特に一人暮らしの高齢者の世帯に見受けられます。夫婦世帯や子供と同居している場合は、料理を作る際に野菜を細かく切るという手間が行われる場合があります。しかし、一人暮らし（特に男性の一人暮らし）の場合はついつい手間を省きたくなり、食べるもののバリエーションが減ってしまうという傾向にあるのです。

みるみる進化する介護食

今までの介護食は食べやすさと栄養素ばかり重要視されてきました。噛む力、飲み込む力が低下した方でも食べやすいように、きざみ食やミキサー食が主流だったのです。

このような介護食は栄養面と咀嚼のしやすさには問題がありません。しかし、見た目があまりよくなかったことから、敬遠する高齢者の方もいます。

昨今の介護食は「見た目」も重要視し始めています。それは、見た目が高齢者の皆様の食欲と大きく関わりがあり、見た目によって食べたいという気持ちを高め、栄養摂取を促そうという狙いがあるからです。

さまざまな会社の介護食

日本が高齢社会になるにつれ、介護食のニーズは増えて多くの食品会社が介護食の製作と販売をするようになりました。今では以下のような会社の介護食があります。

キユーピー 「やさしい献立」

日本の介護食販売の先駆けとなった商品です。1998年より業務展開・販売が行われています。「優しい献立」の特徴は食べる人の噛む力、飲み込む力ごとに食品を4段階に分け、レトルトパウチの形で主食からおかずまで幅広くそろえていることです。

イーエヌ大塚製薬 摂食回復支援食「あいーと」

あいーとの特徴は、食品の柔らかさにあります。なんと通常の人の食べる料理とほぼ同じ形をしていながら、その柔らかさは100分の1～1000分の1となっています。食材本来の形・色・味は変わらず、しかし舌や歯ぐきで簡単に崩せることができます。

森永乳業グループ・クリニコ 固形化補助粉末「まとめるこeasy」

「まとめるこeasy」は家庭で介護食を作るための粉末素材です。野菜、果物はもちろん、ご飯などの主菜や肉・魚も、一度ミキサーにかけた食品にこの粉末を交ぜることで、形をジェリー状に整えることができます。家庭の味を楽しみたいけど、ドロドロした見た目が嫌だという人にオススメです。

介護食は買いやすくなっている

本日紹介した介護食は、買いやすさと美味しさ、そして見た目の良さからかなり需要が高まっています。在宅介護をしている方はもちろん、介護施設でも使われているのです。

見た目も、味も、栄養も、そして食べやすさも兼ねそろえた介護食は、今後益々増えることでしょう。