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【5分でわかる】訪問看護のサービス内容（費用とメリット）

カテゴリ：医療・看取り

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今回のテーマは「訪問看護」です。

髙橋）「訪問介護」と「訪問看護」は異なります。

 訪問介護 : 介護士が自宅を訪問

 訪問看護 : 看護師、リハビリ専門職などの資格を持った医療従事者が訪問。訪問看護は、主治医が“訪問看護を必要”と認めた場合、看護師などが「指示書」に従って健康状態の観察や、点滴、注射といった医療処置などを行います。

保険制度による訪問看護サービスの違い

・サービスの内容と費用

・メリットと事例

永井）訪問看護は、介護保険が適用になる場合と、医療保険が適用になる場合があります。65 歳以上で要支援・要介護者の認定を受けている方は基本的に介護保険が適用になります。

介護保険の訪問看護は、ケアプランに従ってサービスを受けるので支給限度額範囲内で何回でもサービスを利用できます。一方、医療保険の訪問看護は、原則週 3 日までです。ただし、特別に重い病気や症状の場合は、この制限が外れます。

訪問看護で受けられるサービスの内容とは

髙橋）訪問看護で受けられるサービス内容はこちらです。

▼利用頻度の高いサービス

①血圧・体温・脈拍のチェックなどを行う「健康状態の観察」

②お薬についての相談などを行う「治療促進のための看護」

④日常生活動作の訓練などの「在宅でのリハビリテーション」

最近では、⑦ターミナルケアという「終末期医療」が注目されています。病気などで余命がわずかになった方が人生の残り時間を自分らしく過ごし、満足した最後を迎えるようにするためのケアです。

また、⑧多職種との連携は、2025年を目途に厚生労働省が進めている”住み慣れた地域で自分らしく暮らし続ける「地域包括ケアシステム」”の実現に向けて重要な役割を担っています。

訪問看護の費用について

永井）費用については上の表をご覧ください。
訪問看護は要介護度が重くなるほど、1か月の訪問回数が増えます（厚労省データより）。要支援１・２は、平均2回/月ぐらい。要介護１～３は平均3～4回/月ぐらい。要介護４～5は平均6回/月ぐらいとなっています。

また、最もニーズが高いサービスが「24時間対応サービス」です。こちらは、利用者・家族からの電話等による病気に関する相談に対し常時対応し、必要な時は緊急訪問をしてくれます。8～9割の訪問看護事業所がこのサービスを提供しています。このサービスを利用するには「緊急時訪問看護加算」を希望する必要があります。

訪問看護を活用することのメリット

髙橋） 訪問看護を活用することのメリットは、「ゆるっとかいご」的に３つあります。

①通院の負担を減らす

②自宅介護の不安を減らす

③できるだけ自宅で過ごしたいという方の気持ちを尊重することができる

① 通院の負担を減らす

通院の負担を減らすということは、医師でなくても可能な消毒・点滴などの医療処置やリハビリテーションを、自宅で受けることができるため、何度も通院をする負担を減らすことができます。

②と③は永井さんが現場の事例を交えてお伝えします。

②自宅介護の不安を減らす

永井） 自宅介護の不安を減らすことに繋がった「緊急時訪問看護」の事例です。

老老介護をしているご夫婦がいらっしゃいました。
奥様が要介護状態、ある日、デイサービス利用時に発熱し、早退をすることに。
ご主人にそのことを連絡すると、すぐに訪問看護に電話をされました。
奥様をご自宅に送り届けると、すぐに訪問看護の看護師が、様子・状態を見に来てくれました。

「すぐに看護師さんが来てくれて良かった」とご主人が安心された様子がとても印象的でした。

髙橋）「緊急時訪問看護」は、体調の変化が起こりやすい方にはとても心強いサービスです。

③できるだけ自宅で過ごしたいという方の気持ちを尊重することができる

永井） できるだけ自宅で過ごしたいという方の気持ちを尊重することができる「ターミナルケア」の事例です。

90代の明るくて歌の大好きな女性。
自宅にて最期を迎えたいという希望があり、介護度が重くなっても自宅にて家族と生活をしていました。
デイサービスを活用しながら楽しく生活をしていました。
いよいよ体が動かなくなってきたので、訪問看護サービスに切り替え、医療的な経過観察をしながらターミナルケアを受けることに。
希望どおり家族に囲まれて最後を迎えることができました。

ご家族はやりきった！後悔していない！という印象でした。

髙橋） 後悔がないことが大事ですね！訪問看護は上手に活用することで自宅介護の負担の軽減や安心感に繋がります。利用を考えた時は、積極的に主治医・ケアマネジャーに相談しましょう。