今回のテーマは「白内障」です。

手術するかしないか、入院するかしないか、認知症の場合はどうしたらいいかなど、神戸さんにお話しいただきます。

髙橋）高齢になるとほとんどの人が「白内障」になっている気がするのですが

神戸）はい。ほぼ100％の方に「白内障」の症状が出ると言われています。早い方だと40歳前後で発症し、60歳を過ぎると80％以上、80歳を過ぎるとほぼ100％です。

「白内障」とは、眼の中のレンズの役割をする水晶体が、年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。「白内障」になると、暗いところで文字が読みにくくなったり、物がぼやけて見えたり、目が疲れやすくなります。

髙橋）「白内障」は放っておいても治るのですか？

神戸）いいえ。手術をしないと治りません。

水晶体の濁りを取り除き、水晶体の代わりとなる「人工の眼内レンズ」を移植する必要があります。手術は局所麻酔で行われ、片方の目で10～15分程度です。（※状態により異なります）←テロップのみ挿入お願いします。

髙橋）簡単な手術なのですね！

神戸）すごく簡単な手術なので、気楽に望んでいただけます。

手術の流れをお伝えすると

手術3日前から抗菌剤の点眼薬を入れる。

手術は、片方の目で15分ほどで終了。
術後は安静室で休息。
この後に、帰宅するか、入院するかになります。

髙橋）入院するかどうか選択できるのですね！

神戸）はい。入院するかどうか選択できるので、悩まれる方が多いです。

髙橋）どのような方は、入院した方が良いのですか？

神戸）手術当日は、視界がぼやけており、さらに眼帯やゴーグルをしているので、視野が狭くなります。一人暮らしの高齢者や、認知症の方は入院して手術を受けた方が安全です。 

髙橋）入院は何日ぐらいですか？

神戸）病院により異なりますが、2泊～5泊ぐらいです。

髙橋）意外と短いですね！入院しなかった場合はどうなのですか？

神戸）手術の翌日に検査や診察が必要になります。術後の経過により、状態が良くないと連日通院が必要となります。

髙橋）それはちょっと手間ですね・・・

神戸）手術後の受診を考えると入院が楽ですが、最近は、入院せずに日帰りが主流です。

どちらが良いかそれぞれのメリットをお伝えします。

＜入院のメリット＞

・手術後の通院の負担が軽減される

・専門的な療養管理をしてもらえるので安心

・手術後の生活面の支援をしてもらえる

＜日帰りのメリット＞

・日常生活に早期に復帰できる

・手術日のスケジュール調整がしやすい

・治療費を抑えられる

※ 入院して手術を受けることと、日帰り手術を受けることは、手術そのものに違いはありません。

髙橋）手術後の安全安心を優先するのか、それとも早くお家に帰りたいかですね。

神戸）ただ、認知症の方は、注意が必要です。

手術した目を触らないように注意したり、定期的な点眼を忘れないよう注意が必要なので、入院した方が安全です。

まとめ

白内障になったら手術が必要だけど、入院するかどうかは、退院後の生活を考えて医師に相談すると良さそうですね。

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