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【事例】要介護1の方のデイサービス利用例と費用

カテゴリ：在宅介護の知識

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今回のテーマは「要介護１のデイサービス利用例」です。

事例からいくらぐらいかかるか、どのような生活になるかをイメージしていただけたらと思います。

永井）要介護１は、お手伝いは必要ですが、まだまだお一人で生活できる方が多いです。

事例を交えてデイサービスの費用などをお伝えさせていただきます。

事例

Aさんは、77歳の女性で、要介護1のアルツハイマー型認知症。おひとりで暮らしていますが、隣町に息子夫婦が住んでいます。

身体は元気で、動くことに不自由はなく、買い物なども一人で行けますが、薬の飲み忘れがあったり、リフォーム詐欺にあってしまったことを忘れていたりと、心配ごとが続いたので、かかりつけ医やケアマネジャーの勧めでデイサービスに通うことになりました。

ただ、ご本人は、友人からレース編みのお仕事を依頼されることもあるので、まだ人の世話になる程じゃない！と思っており、デイサービスに行くのを強く拒否されていました。

そこで、食事作りのボランティアという設定でデイサービスに通っていただくことにしました。

デイサービスの利用例

デイサービスは朝から夕方まで週に1回、ほかの介護サービスは入れていないので、介護サービス費用はデイサービスの費用だけで、月約3,500円と実費でかかる昼食代が月2,000円、トータル約5,500円です。

髙橋）要介護１の方ですと、デイサービスの利用は週1回ぐらいですか？

永井）今回の事例のように、デイサービスを拒否している方は週1回から初めていただき、慣れてくると週2回～3回に変更されます。

お体の状態などにもよりますが、要介護１の方ですと、週2回～3回利用されている方が多いです。

髙橋）まだまだお元気ですと、デイサービスを拒否される方も多いですよね。

永井）はい。ですから、本来は週3回利用していただきたい方も、拒否感が強い方には、週1回から利用し初めていただきます。通っているうちにお友達を作ったり、レクリエーションの時間が楽しくなったり、食事づくりの手伝いなど役割を見出したりすることで、家の中に一人でいるよりも、デイサービスに行きたいと思い始めてくれます。

髙橋）デイサービスを拒否している場合でも、「うちは無理だから！」と諦めずに、ケアマネジャーに「うちの親に合いそうなデイサービスはありますか」「デイサービスを拒否している人でもいけそうなデイサービスはありますか」と相談し、まずは週1回からでも始められるといいですね。

永井）うちのように朝から夕方までいる1日型のデイサービスもありますが、リハビリを目的とした半日型のデイサービスや、入浴専門の半日型のデイサービス、など通い始めやすいデイサービスもあります。

髙橋）半日型ですと費用はいくらぐらいですか？

永井）デイサービスにもよりますが、事例の一日型の半分ぐらいと思ってください。

髙橋）そう考えればいいのですね。Aさんの場合、週2回デイサービス通うことになったら、費用はいくらになりますか？

永井）Aさんが週2回に変更した場合は、5,500円×2で月約11,000円です。

週1回からはじめて慣れていただき、週2～3回くらい利用することで、お身体の変化や認知症の進行具合に気付きやすくなり、できなくなってきていることと、まだ出来ることを判断しやすくなるので、適切なケアに繋げられます。

髙橋）デイサービスは一緒にいる時間が長い分、色々な変化に気付いてもらえそうですよね！

永井）要介護１はまだまだできることが多いので、たまにしか会わないご家族ですと変化に気付きにくい場合があります。

実例

実際にあった話で、娘さんがお母さんと電話で話している時は普通に会話できていて、会う時は家に来てもらっていたので、認知症が進行していることに気付かず、久しぶりに実家に行ったら、物が溢れてゴミ屋敷になっていた、というケースがありました。

髙橋）そういうケースを聞いたことがあります。

永井）こういう場合でも早めに気付けるように、要介護１の時期からしっかりと専門家の目をいれていくことが大切です。専門家の目が入ることで薬の飲み忘れを防いだり、適切なケアで認知症の進行をゆるやかにすることができたりします。また、専門家との連携で詐欺などの日常のトラブルを未然に防ぐこともできます。