今回のテーマは「（介護）保険外サービス」です。

サービスの種類や探し方について介護専門メディアの記者 北田さんにお伺いします。

介護保険外サービスとは

髙橋）「（介護）保険外サービス」という言葉を、最近よく耳にしますが、分かりやすく一言でいうとどういうものですか？

北田）一言でいうと「（介護）保険外サービス」はかかった費用の全額を支払うサービスのことです。「（介護）保険外サービス」は、介護業界で使われている専門用語です。

公的介護保険サービスと保険外サービスの違い（費用）

北田） 普段、私たちがホテルなどでサービスを受けた場合、その費用を全額を支払うと思いますが、介護サービスの場合はかかった費用の全額ではなく、国が費用の一部を負担し、決められた割合のみを支払います。

このような費用の一部を国が負担してくれる制度を「公的介護保険サービス」と呼びます。一方、介護保険が適用されず、利用料の全額を支払うサービスを「（介護）保険外サービス」や「自費サービス」と呼ばれています。

髙橋）「（介護）保険外サービス」は全額負担するサービスのことを言うのですね。

介護保険サービスと保険外サービスの違い（対象者）

髙橋） 費用面以外にも違いはありますか？

北田）利用できる対象者の条件が異なります。

「公的介護保険サービス」は利用できる対象者が介護保険の認定を受けている人だけですが、「（介護）保険外サービス」は保険の適用がされないので、年齢や介護状態などの条件がなく誰でも利用できます。

例えば「食事の準備」をしてもらう場合

「公的介護保険サービス」では、ヘルパーは介護認定を受けたご本人の分しか用意できませんが、「（介護）保険外サービス」の場合は、希望に合わせて依頼した会社のスタッフが、ご本人だけでなく、家族の分も用意することができます。

保険外サービスの役割

髙橋）「公的介護保険サービス」だけでは限界があるから、「（介護）保険外サービス」があるのですね！

北田）その通りです。公的介護保険サービスでは賄えない部分を補うために、保険外サービスがあります。上手に「公的介護保険サービス」と「（介護）保険外サービス」を組み合わせることで、介護の負担を軽減することができます。

保険外サービスの種類　

髙橋）「（介護）保険外サービス」にはどんなモノがありますか？

北田）「（介護）保険外サービス」は、介護の負担を軽減するもののほかに、趣味嗜好など高齢者の暮らしをより豊かにするものなど、様々な種類のサービスがあります。

代表的なものでいうと、生活全般を支援する家事代行サービスや、高齢者や介護が必要な方が安心して楽しめる介護旅行や外出支援サービス、また、健康維持や介護予防のための、リハビリサービス、自宅で過ごす高齢者の見守りサービス、専門的ケアを行う介護や医療サービス　などがあります。

保険外サービスの提供者と探し方

髙橋）これらのサービスは、どんなところが提供しているのですか？

北田）「（介護）保険外サービス」は、一般企業や介護サービスを提供している介護事業者、行政・自治体、ボランティア（有償・無償）、非営利団体などが提供しています。

髙橋）どこでサービスを探したらいいですか？

北田）まずは、介護の相談窓口である「地域包括支援センター」や介護の認定を受けている方は担当のケアマネジャーに聞いてみましょう。
また、インターネットで調べる場合は、

【お住まいの地域　使いたいサービス　保険外や自費】というワードで検索してみてください。

髙橋）例えば、【横浜　家事代行　自費】という感じですね！

北田）そうです。とはいうものの、実はまだまだ、保険外サービスを上手く活用できる仕組みが整っていないのが現状です。

まとめ

北田） 介護をしている上で困っていることや、大変なことがあれば、もしかしたら保険外サービスを使うことでそれを解決できるかもしれません。自分たちで何とかしようとは思わず、自治体に相談したり、インターネットで探したりしてみましょう！まずは、ご自身で調べてみることが大切です。

髙橋）費用はかかりますが、上手に「（介護）保険外サービス」を利用することで、介護の負担を軽減させることができたり、無理なく仕事と介護の両立することができそうですね！

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