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日本経済新聞 掲載 心をつなぐ
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証券会社、Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、米国でMBAを取得。その後、日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーターとして従事。これまでトニー・ブレア元英首相、ハワード・シュルツ スターバックス元CEOなど、世界の3000人を超えるVIPにインタビューしてきた。
フォーブスジャパンWeb編集長 としても活躍中
金澤翔子さんは1985年生まれの32歳。生まれてすぐダウン症と診断されました。5歳で母・泰子さんから書を習い始め、20歳の初個展をきっかけに「ダウン症の書家」として話題を呼びました。
代表作のひとつ「風神雷神」は、京都・建仁寺で国宝 俵屋宗達「風神雷神図屏風」と並んで展示されていますが、この作品は「書の神様がおりた」と評されます。それまで一度も宗達の作品を見たことのなかった翔子さんが、不思議なことにまったく同じ構図で書き上げたからです。純粋な心から紡ぎ出される作品は「魂の書」と呼ばれ、たくさんの人々に驚きと感動を与えています。
現在では、天皇陛下の御製の揮毫や、日本全国の名だたる神社仏閣での揮毫・奉納、さらに大河ドラマ「平清盛」をはじめドラマや映画の題字も担当。スポーツ祭東京2013の開会式では、巨大な「夢」を見事に書き上げるなど活躍の場を次々と広げています。
翔子さんの特徴は、いつでもどこでも自然体で変わらず、ただひたすら書に想いを込めるその姿勢です。「元気とハッピーと感動をあげたいです!」いつもそう言って、静かに祈りを捧げてから書に向かいます。
泰子さんは、娘を書家にしようと思ったことは一度もないそうです。5歳の娘に書を教え始めたのは「私が先立って、もし翔子が障害者ゆえの孤独を抱える時が来たら、その孤独な時間を自分ひとりでも埋められるように」という深い親心からといいます。
翔子さんは、ニューヨーク国連本部で行われた「世界ダウン症の日」ではこうスピーチをしました。「お母様が大好きだから、お母様のもとに生まれてきました。書道を教えてくれてありがとう。私は大丈夫です。」その言葉に、泰子さんだけでなく会場中が温かな気持ちに包まれたそうです。
谷本有香(以下、谷本):いま、世界の幸福度調査を見てみると、日本人のそれは非常に低いです。 一方で、翔子さんはいつもとても幸せそうです。今 「幸せでない」と言う人たちは「幸せ」がわかっていないのかもしれません。泰子さんは、我が子がダウン症と告知され、一時は絶望の縁に追い込まれていたと聞きました。
金澤泰子さん(以下、泰子):31年間、年中この子を叱っていました。でもこの子が悪かったことなんて1度もなかった。私が俗世に縛られた感覚で判断を下していた。考えてみれば、翔子には苦しさも不幸もなくて、ただただ幸せしかないのだって思えて、徐々に自分自身も幸せに向き合えるようになりましたね。
谷本:社会が決めたものではなく、本来的な価値に気付けている人は幸せに気付けるのかもしれませんね。
翔子さん、今、幸せですか?
金澤翔子(以下、翔子):幸せ。みんなが嬉しい気持ちだと、もっと幸せ。
泰子:以前、思い切って翔子に「ダウン症って何?」って聞いてみたんです。翔子は少し考えて「書道が上手い人かな」って言ったの。私だけが一方的に「翔子はダウン症だから、私と同じように『苦しい』『悲しい』と感じているんだ」と決めつけていたんです。
谷本:翔子さんはNYの国連本部でスピーチをするという大役を務めましたが楽しかったですか?
翔子:知ってる人がいなくてわかんない。みんなが楽しかったかな?
泰子:楽しかったと思うよ。翔子に会えて。
翔子:よかった。お母様が大好きって言えたのもよかった。
泰子:近所の公民館でスピーチをするほうが知り合いが来ていて楽しいと言います(笑)。どんな偉い人がいても何も動じない翔子が、目の前にダウン症の子や、怪我をしているホームレスの人がいると飛んでいって抱いてあげたり、助けてあげたりする。
谷本:本来人間が持つべき価値の部分に目が向かうのですね。
谷本:翔子さんは今、どんな時に一番幸せを感じますか?
翔子:私はね、一人暮らしをして料理をしているとき。料理をしたり、You Tubeとかでマイケル・ジャクソンを見て、ダンスをしている時。
泰子:30歳になった時に一人暮らしをすると宣言をしていたんです。それでも、一週間したら帰ってくるだろうと思っていたら、以降、全く帰ってこない(笑)。
谷本:障害者だけに限らず「自立」するということは、高齢化時代においても大変重要なことですよね。
泰子:障害者の親にとっては、子供が自立できるかどうかだけが問題なんです。完全自立ということは難しいにしても、今、こうして一人暮らしを楽しんでいる翔子を見て、心は大分楽になりました。
谷本:何よりも同じ障害を持つ親御さんたちの希望の光になりました。高齢者の問題にしても「自立」を助けることが「幸せ」につながるのかもしれません。
翔子:商店街も楽しいよ。
泰子:商店街の皆様の親切が自立の大きな助けになっていると思います。
谷本:翔子さんが助け合う「心」をつないでいるようですね。
翔子さんは書に向かうとき、どんなことを思っているんですか?
翔子:みんなのため。みんなが好きだから。「幸せ」にしていてほしいから。
泰子:翔子はただただ人に喜んでもらうために生きているんです。この子は「愛」とか「平和」「調和」に満ち満ちた世界に生きているんです。
谷本:翔子さん、好きな字はありますか?
翔子:「夢」。書くときは、いつも心にも大きな夢を描いて、筆で書きます。
泰子:国体の東京開催式でも「夢」と書いたんです。自分の身長以上の筆を持って、たった3分間で文字がピタッと収まった。あれは不思議でした。
谷本:翔子さんには奇跡とも呼べる沢山の不思議な事が起こっていますよね。
泰子:1198年に栄西禅師によって書かれた「大哉心乎」、2014年に思い切って書かせたら「心」っていう字だけがものすごい上に上がってしまって失敗作だと思いました。そしたら、ある高僧が翔子の作品「大哉心乎」の前でピタッと止まって手を合わせたんです。「もともとは、大哉仏心乎という言葉なんです。翔子ちゃんにはこの心の下にありありと仏さまが見えているんだね」と、おっしゃったんです。
谷本:目には見えなくとも真実を見抜く目、心眼を持つということですよね。
「心」が雑念にとらわれずに純粋な親切心で行動する。それはみんなを自分を「幸せ」にする。翔子さんの行動に「幸せ」の原点を感じました。
この日、取材現場に現れた翔子さんは「金澤翔子です。」と笑顔でスタッフ全員と名刺交換してくれました。一通り挨拶が終わると、突然お母さんである靖子さんに向かって「お客様に和菓子を買ってくる。」と、元気な口調で一声。 その場にいる全員がびっくりして翔子さんの顔を見ました。到着したばかりの今日の主役が”おつかい”に行くと言い出したのです。泰子さんも慌てて「翔子ちゃん、今日は買いに行かなくていいのよ。」と、目を見て話しますが「自転車で行けばすぐだから!」と1ミリも引く様子のない翔子さん。 私たちはこの親子の会話を固唾を飲んで見守ることしかできません。数秒後、泰子さんが口を開きました「翔子ちゃん、じゃあよろしくね。」とやさしくお願いすることになりました。この時、近所の和菓子屋さんに向かう翔子さんの顔は真剣そのもの。15分後、お使いから帰ってきた翔子さんは「どれにしますか?」と、笑顔で一人一人に声をかけ、みんなにお菓子を配ってくれました。忘れることの出来ない「おやつの時間」を過ごさせてもらいました。
会期 | 2017年9月23日(土)~ 9月30日(土) 10:00-18:00 |
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観覧料(税込) | 一般18歳以上1,000円(前売800円) 中高生500円(前売400円) ※小学生以下無料 ※障がい者手帳のご提示でご本人と介助者1名様は無料 ※前売チケット販売(9/22まで) チケットぴあ(Pコード 768-361) e+(イープラス) |
お問い合わせ | tel:03-3753-5468 http://www.k-shoko.jp |
開催場所 | 〒東京都台東区上野公園1-2 上野の森美術館 JR上野駅公園口より徒歩3分 東京メトロ、京成電鉄上野駅より徒歩5分 |
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