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夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームの魅力

「高齢になっても、介護を必要とする状態になっても、夫婦2人で暮らしたい」と思っている人におすすめなのが、夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームです。

まずは特徴やメリットなどから、どのような魅力を持っているのかを紹介します。

夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームとは

特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった介護保険施設は4~6人ほどの大部屋が多いこと、同性同部屋になること、また都市部を中心に入居待機者が多いことなどから、夫婦2人で同時に入居できるケースはほとんどありません。

夫婦のどちらかが要介護で、もう一方が自立の場合、有料老人ホームでも入居できる施設は限られてきます。また、入居要件を要支援以上や要介護以上としているところもあるため、夫婦の片方が自立していると一緒に入居ができない場合もあります。

しかし、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅であれば、2人一緒に入居することが可能です。

夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームのメリット

続いては、夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームの主なメリットを見ていきましょう。

・夫婦2人で入居前と変わらない生活を送れる
もっとも大きなメリットの1つは、入居前と変わらない夫婦2人の生活が送れるところです。

高齢になると、これまでできていたことができなくなったり、介護が必要となったりと、誰かのサポートや見守りが必要になることが少なくありません。

老人ホームへ入居をしたあとも、これまでと同じように夫婦水入らずの生活を楽しみたいと思っている人も多いです。夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームであれば、夫婦だけの生活空間を保ちながら、専門スタッフによるケアやサポートも得られるので安心です。

・夫婦別々の居室を利用するよりも費用がリーズナブルになる
夫婦2人で入居できる居室は、1人部屋よりも面積が広く、中にはミニキッチンや浴室を設置しているところもあり、家賃は高めの設定になっています。しかし、1人部屋に夫婦別々で生活するよりも2人部屋の方が、トータルの費用は安く抑えられます。

部屋のつくり

部屋のつくりや間取りは、ホームや居室タイプによって異なります。

28㎡や30㎡以上の専有面積でベッドが2台設置されているところ、ミニキッチンや専用トイレ・専用浴室・ウォークインクローゼットなどが設置されているところもあります。ミニキッチンがある場合には、好きな食事を作れるため、夫婦だけの時間を過ごすことが可能です。

夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームへの入居がおすすめの人

このような老人ホームは、介護を必要とするような状態になっても、夫婦一緒に暮らし続けたいと思っている人に適しています。

夫婦だけの空間や時間を確保しながらも、専門スタッフによる見守りやケアを受けられるため、落ち着いたシニア生活を送れます。また、老人ホームの入居費用を抑えたいと思っている人にもおすすめです。

夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームの費用相場

続いては、主な費用相場についてご紹介していきます。

老人ホームで支払う費用

老人ホームを利用する際に必要となる費用には、入居一時金と月額利用料の2種類があります。

・入居一時金
入居一時金とは、老人ホームへ入所する際に支払う初期費用のことです。前払い家賃と同じ意味を持っているため、後述する月額利用料の数ヶ月分を納めることになっています。

具体的な金額は老人ホームによって異なりますが、いくつかの施設では1,000万円以上と高額に設定している場合もあります。

最近では入居一時金を0円としている施設も出てきました。一見すると入居一時金0円はお得に感じますが、必ずしもそうとは限りません。なぜなら入居一時金が高額に設定されているほど、一般的にはその後の月額利用料が抑えられるとされているからです。

・月額利用料
月額利用料とは、老人ホームに毎月支払う家賃のことです。

内訳には、施設で利用する居室の家賃と施設内で提供される食事の食費・光熱水費・施設管理費となっていることが多いです。介護保険上の介護サービスを利用する場合には、施設介護サービス費、充実したサービスを提供している施設に加算されるサービス加算費なども含まれます。

同じ施設でも、家賃は使用する居室タイプによって異なります。たとえば他の居室よりも面積が広かったり、ミニキッチンや個別トイレ・個別浴室などの特別設備が付いていたりする場合には、家賃は割高です。

また、歯ブラシや歯磨き粉・石けんなどの日用品費、病院やクリニックなどの医療機関を受診した際の医療費・医薬品費、娯楽費・理美容費・個人で外出する際の交通費などは、基本的に自己負担です。

夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームの費用感

前述したように、夫婦2人で入居できる居室の場合でも、単純に1人部屋の家賃の2倍が必要になるとは限りません。

たしかに1人部屋と比べると、家賃は高めに設定されています。しかし、夫婦別々で1人部屋を利用した場合の総額と比べると、比較的リーズナブルな結果となります。

夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームの費用相場

当サイトが東京都にある夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームを調査したところ、入居一時金の費用相場は0円~2億4,000万円ほど、月額利用料の相場は18万円~200万円以上でした。

入居一時金と月額利用料のどちらも金額に幅はありますが、入居一時金0円の場合は月額利用料が高くなる傾向があります。反対に入居一時金を多く支払うと、月額利用料が抑えられる場合があります。

東京都にある有料老人ホーム全体の費用相場は入居一時金で830万円ほど、月額利用料は入居一時金ありで27.8万円、入居一時金なしで31.9万円 でした。

夫婦入居可・2人部屋ありの老人のホームに入居する際の注意点

夫婦入居可・2人部屋ありの老人ホームへの入居を検討する場合には、以下の点に注意しましょう。

1人部屋と比べると部屋数が少ない

まずは1人部屋と比べると部屋数が少ないです。施設によってはそもそも2人入居できる居室を設けていなかったり、あっても部屋数が少なかったりするのが一般的です。

そのため、立地条件やサービス内容で希望に合ったところが見つかっても、夫婦2人で入居できない可能性があります。

間取りや広さを確認する

気になった施設が見つかった場合は、居室の間取りや広さを確認しましょう。

夫婦2人で利用し、ゆとりを持って生活できることが重要です。2人だけの時間を楽しみたい場合には、ミニキッチン・トイレ・浴室などが付いているかも確認してみましょう。

介護度が高まることでストレスを感じる可能性もある

入居後に夫婦どちらかの介護度が高まることで、身体的・精神的なストレスを感じるようになることも少なくありません。

たとえば、介護を必要とする相手のことが気になって、夜中に何度も目を覚ますことも考えられます。仮に介護スタッフによる介護サービスを受けていたとしても、居室にスタッフが頻繁に出入りすることにストレスを感じてしまう可能性もあります。

月額利用料に含まれるサービス内容をチェックする

前述したように一般的な月額利用料に含まれるのは、家賃や食費・光熱水費・施設管理費などです。これには日用品費や医療費・医薬品費・交通費・交際費などは含まれません。

しかし詳細は施設によって大きく変わってきます。月額利用料にはどのサービスが含まれて、どのサービスが含まれずに自己負担となるのかを事前に確認しておきましょう。

退去を勧められる可能性がある

老人ホームは終身契約ではないため、入居者の状況変化などによっては退去を勧められることもあります。

これに該当するのは、医療依存度が高まり、施設内で対応できなくなった場合などです。条件は施設によって異なり、詳細は契約書や重要事項説明書に記載されています。入居前に確認しておくと安心できるでしょう。

老人ホームを選ぶときは比較検討する

老人ホームを選ぶときには、複数のホームと比較検討を行いましょう。特徴や具体的な費用は施設によって大きく異なります。

まずは自分が希望する条件を整理したうえで、比較検討してみてください。気に入った場所が見つかった場合には、実際に足を運んで見学することをおすすめします。

また、施設によっては、体験入居を実施しているので、積極的に活用するのもいいかもしれません。

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